情報は石 ページ28
Aが目を覚ましたのは、日付が変わった頃だった
「………いつの間にか寝てた」
Aは、そう呟くと執務室…否、ポートマフィア本部を出た
「…………」
夜の街と化したヨコハマを歩いて回るA
途中、いろいろ絡まれたりしたがAは皆、返り討ちにした
勿論、路地裏で……
ーーーー翌日ーーーーーーーーーーーー
Aは、中原と共に路地裏に居た
其処では、十人の男が血まみれで死んでいた
「中原幹部…近くにある監視映像ですが……全て破壊されていました」
「………そうか」
中原が部下から報告を受けているのを、Aは壁に寄りかかり乍見ていた
「……首領にその事を報告しろ」
そう部下に言った中原にAは、
「…馬鹿なの?」
そう言った
「あ"?」
「監視映像も目撃者も居ない…………
なんて情報、首領は欲してない」
Aは、そう言うと遺体に近づいた
「遺体の損傷からして、異能力は使われていない……この傷痕からして刃物で殺された可能性が高い」
Aは、傷痕の近くにナイフの刃を近付けてそう言った
「…情報なんて実際は、そこらじゅうに転がっている石…
ーーーーーその石の中から宝石を探し出し、
売りつけるのが『情報屋』の仕事」
Aは、笑みを浮かべて中原達にそう言った
「!……」
「本気を出せば、この程度の殺し……犯人を見付けることなど一日あれば、お釣りが来ますよ…」
「フンッ……見せてもらおうじゃねぇか………情報屋の本気ってやつをなぁ!」
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雨霧(プロフ) - すみません、余計なお世話かもしれませんが、指摘させていただきます。文字の上に小文字を載せたいときは(ruby:大文字:小文字)というふうに打ちます。例をだすと、(ruby:異能特務課:・・・・・)です。 (2022年2月25日 17時) (レス) @page30 id: b35e170b36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2018年7月20日 21時