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「…美味しい」
「少し小耳に挟んだからね…けど評判通りだ」
珈琲を司書さんは啜る。
否、司書さん、って言うのは堅苦しくて辞めたんだっけ。
「Aさんも気に入りました？」
「偶に抜け出して来ようかなと思います」
「別に抜け出す必要ないのに…」
苦笑いした。
「元々君は欲求が少ないんだから、少しは我儘言っていいんだよ」
そうなんでしょうか。Aさんは小首を傾げて不思議そうにしていた。
同調したが、少し心が陰った。
欲求が少ないのは、欲求を表に出そうとしないのは、あの過去が原因なんだろうか？
…だとするなら、否そうじゃなくても、若しもAさんを傷つけてきた張本人達が
目の前に現れたとしたら、多分図書館の文豪総出でそいつ等を潰しに行くのじゃないだろうか。
勿論の事、その中には俺も含まれている。
まぁけど実際、そうなったとしても多分Aさんは止めるんだろうと思う。
自分が無様で無ければ良いのであって、その人達はそれ自身に関係がないからだ。
それに、Aさんの中でその一連の出来事もそいつ等の事も[如何でもいい事]に指定されている。
その時になって穿り返すのも如何なんだろう。
…これは同情も含まれている。
でもそれ以前に、Aさんにはもっと笑っていてほしいと思う。
ただ、其れだけの事で。
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こいた - パクリ…なのでしょうか？私も下の御二方と同意見でここに書き込みさせてもらっています。少し似てる！とならまだいいですが、ここまで同じになると疑いかねます。 (2018年1月2日 21時) (
レス) id: 69fdde7bc0 (このIDを非表示/違反報告)
緋月 零 - 私もです。 (2017年12月23日 21時) (レス) id: bda364e96c (このIDを非表示/違反報告)
七味(プロフ) - これと似た内容…というかほとんど同じ内容(流れ)の小説を見たのですが…。 (2017年11月14日 22時) (レス) id: e908ab22be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月霞銀樹 | 作成日時：2017年6月7日 18時
