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☆番外編 黒い天使さんリクエスト2 ページ5

コツコツコツ

仕事が終わり、潜窟(アジト)に戻って来たAの左手のひらには、何時もはない包帯が巻かれていた

Aは、ドストエフスキーへの報告を済ませる為、ドストエフスキーの部屋へと向かっていた

コンコン

「Aですね……どうぞ」

ガチャ

「よく分かったね」

Aは、部屋に入り、ドストエフスキーにそう言った
左手を体の死角に隠して、話を続ける

「細工はした…あの二人が正面から堂々と入ってもバレないよ」

「…相変わらず、仕事が速いですね」

ドストエフスキーが振り返って、Aにそう言った

「……そうかな…?」

「ええ……飲みますか?…紅茶」

ドアの前に立つAに、ドストエフスキーはそう言った

「え?…あー……要らないかな…
眠いから、寝ようと思ってるし」

「そうですか……」

Aの返答に、ドストエフスキーは微かに目を細めてそう言った

「…じゃあ……私は、部屋に戻るよ」

Aは、そう言ってドアノブに手を掛けた
Aが扉を開けようとすると、

「A」

「!」

Aの耳元でドストエフスキーの声が聞こえた

「な、何?」

Aがそう言って、振り返ろうとすると

「左手、どうしたんです?」

ドストエフスキーがドアノブに掛けているAの手に、自身の手を重ね、そう聞いた

「!……何のこと?」

Aがそう返すと

「僕にそんな嘘は通用しませんよ」

ドストエフスキーは、そう言ってAが隠している左手を掴み、Aと自身が見える位置に持ってきた

「!」

「これは、どういうことです?」

「これは…その……」

Aは、自身の左手から目を逸らす
ドストエフスキーは、そのことに気付き、包帯を取った

「あっ……一寸!」

包帯が床に落ち、Aの左手が露になった
Aの左手のひらは、擦り傷だらけだった

「………」

「………これは?」

ドストエフスキーは、そう言うと、Aの左手を掴んだまま、自身の正面を向かせ、ドアにAを押し付けた

「………」

「A、質問に答えてください」

「……これは…さっきの仕事で、細工をしようと制御室の電子パネルのカバーを外そうとしたら、そのカバーの取っ手に剃刀が巻き付いていて……無理矢理外し…ました」

Aは、ドストエフスキーの気迫に圧され、普段は使わない敬語がAの口から出た

〃→←☆番外編 黒い天使さんリクエスト1



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朱鷺の砂 - 彩さん» リクエスト、ありがとうございます! 家庭教師ヒットマンREBORNとのコラボですね、了解です!(話数が足りないのでこの作品の続編に書く予定です 公開まで時間が掛かります すみません) (2019年4月3日 17時) (レス) id: 137c29396a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - リクエストで家庭教師ヒットマンREBORNをコラボできたらして欲しいです!お願いします!できるなら楽しみにしています! (2019年4月2日 18時) (レス) id: 30a946bee5 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 朱鷺の砂さん» コメント返してくださってありがとうございます!リクエストは今のところは思い付かないので思い付いたら即コメントしますね!! 最後に一言→ チェスとか将棋出きるひとすげ(´-ω-`) (2019年1月14日 22時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - 猫好きさん» 壁ドンを書くのは私の得意分野ですので! リクエスト等あったらお願いします! (2019年1月12日 9時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 壁ドンリクエストした人ナイス!!!!!!!!!!!! (2019年1月11日 23時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2018年11月25日 22時

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