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らしくないこと ページ40

烏間が病室を出ると

「らしくないことしたね……主」

Aの異能である赤い瞳の少女がそう言った

「そう?」

「うん…吃驚した」

「………」

「抑々、何でこの仕事を引き受けたの?………気紛れだって知ってたんでしょ?」

「まぁね」

Aはそう言うと、夜空に浮かぶ三日月を見上げた

「地球を破壊する程の力とマッハ20の速度を合わせ持つ超生物…そして、再生する触手……」

月を見上げるAは僅かに目を細めた

「そんなものを創ろうなんて考える阿呆は、この世の何処を捜しても一人しか存在しない」

「それって……一年前の?」

「そう…………私がこれからどうするか
あの子達の判断に任せてみようか……」

そう言ったAの口角は、僅かに上がっていた





ー翌日ー

「ハァ……」

Aは暇を持て余していた

寝台の横の棚には、本が五冊ほど積まれている

「(T・シェリングもJ・ナッシュもH・キッシンジャーも孫子も古事記も読み飽きた……)」

Aが頬杖をついて窓の外に目をやると

ガラッ

病室の戸が開いた

「検査の時間ですよ、十六夜さん」

病室に入り、そう言ったのはAの担当医である男だった

「え、嫌だ」

「何を云っているんですか!…行きますよ」

男はそう言うとAを無理矢理寝台から降ろした

「検査って……何の?」

病院内を歩きながら、Aは男に聞いた

「傷の具合を見るのと、血圧を測ります」

「血圧を測る意味は?」

「………貴女、どう見ても血圧低そうなので」

そんな話をしていると、ある部屋の前に止まった

すると

「柳(ヤナギ)先生、一寸良いですか?」

近くにいた看護師が男(柳)に声を掛けた

「え、でも今……」

「一人で行くからいい」

Aがそう言うと、

「判りました……終わったら迎えに行きます」

柳はそう言って看護師の方に行った

Aが部屋に入ると、其処には白衣を着た女がいた

ガチャリ

「暇で死にそうにでもなってた?」

「これが後六日も続くと思うと、自分を呪いたくなるよ」

Aはそう言うと部屋の寝台に腰掛けた

「それより、貴女が此処にいるのは何故?………ヴァネガット」

「!……気付いてたの?」

Aの言葉に、ヴァネガットは驚いたような表情を見せた

「まあね」

「………仕事よ」

「仕事?…医者に紛れるのが?」

「貴女ねぇ……」

資格→←暇な一週間



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朱鷺の砂 - 彩さん» リクエスト、ありがとうございます! 家庭教師ヒットマンREBORNとのコラボですね、了解です!(話数が足りないのでこの作品の続編に書く予定です 公開まで時間が掛かります すみません) (2019年4月3日 17時) (レス) id: 137c29396a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - リクエストで家庭教師ヒットマンREBORNをコラボできたらして欲しいです!お願いします!できるなら楽しみにしています! (2019年4月2日 18時) (レス) id: 30a946bee5 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 朱鷺の砂さん» コメント返してくださってありがとうございます!リクエストは今のところは思い付かないので思い付いたら即コメントしますね!! 最後に一言→ チェスとか将棋出きるひとすげ(´-ω-`) (2019年1月14日 22時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - 猫好きさん» 壁ドンを書くのは私の得意分野ですので! リクエスト等あったらお願いします! (2019年1月12日 9時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 壁ドンリクエストした人ナイス!!!!!!!!!!!! (2019年1月11日 23時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2018年11月25日 22時

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