第23章・電脳紀行 3 ページ5
「…」
私は其処まで考えて、私の中の蛇を思い出した。
何だ最初からそうすれば良かったじゃ無いか。
「…けど」
このウイルスの型を私は何処か知って居た。
若しかしたら…可能性が頭を過る。
「…」
まぁ、いざとなれば精神に宿った異能だってある。
腹を括って了って、「椅子、借りる」断りを入れて座る。
「つ、月瑞さん…?」
「一寸飛んで来る」
「えッ!?」
谷崎君は私の言葉が良く解らないのか突飛過ぎた故か、慌てた声をした。
然し気にする事なく目を閉じた。
久し振りの蛇だ。私は体の中奥に眠る蛇を呼び出した。
じんと目の奥が熱くなる。
「…[目が覚める]」
〜〜〜〜〜
「…つ、月瑞さん、?」
応答が無い。
糸が切れた様に眠って居る。
「此方ですよ」
僕達が如何しようと慌てて居ると、声がした。
確かに月瑞さんの声だった。
「え、けど…!」
はっと月瑞さんの方を見ても、矢張り未だ眠って居る侭。
「此方、画面を見て」
そう云えば少し、電子音に近い声…。
PC画面を恐る恐る敦君と2人して覗き込む。
「…うわァッ!?
つ、月瑞さん!?」
オフホワイトを揺らし、緋色を据えて。
月瑞さんがダボ付いた服でPC画面の中に居た。
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影宮緋月 - アリーチェさん» 有難う御座います!少し流離の旅に出て居て来て無くて済みません。更新頑張らせて頂きます! (2018年2月8日 16時) (レス) id: e17908aa70 (このIDを非表示/違反報告)
アリーチェ - 始めまして!すっごく面白くて最初から全部通していっきに見ちゃいました。更新頑張ってください、応援しています! (2018年1月30日 0時) (レス) id: d9a43b9adb (このIDを非表示/違反報告)
影宮緋月 - ゆうりんさん» えッ?お、面白い何て…こんな駄作に有難う御座います!更新、させて頂きますね! (2018年1月5日 14時) (レス) id: e17908aa70 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうりん - とても面白かったです(* ´ ▽ ` *) (2018年1月5日 8時) (レス) id: dbb2dd845b (このIDを非表示/違反報告)
影宮緋月 - キラーさん» いえいえそんな。本当に嬉しかったです。全然下手じゃ無いし…絵が下手な作者は辛いです。正直な感想です、本当に。更新させて頂きますね! (2017年12月20日 17時) (レス) id: e17908aa70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影宮緋月 | 作成日時:2017年11月20日 19時