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第24章・緋色の欠片 2 ページ13

「其れは、私の蛇の力、[目を欺く]を使って居たから…」



キドを思い出す。



そして、[目を欺く]を発動する。



目の奥がじんわりと熱くなり、目を開いた時には周りが唖然としていた。



変身(?)に成功した、と考えて良いんだろう。



「之が[目を欺く]」



この姿は、国木田さんが情報を言った時最初に出て来た容姿の情報だ。



「…成程、其の能力で…か」



「そう」



私はこくりと頷き、詳らかな説明をする必要はないけれど、掻い摘んで話す必要はあると思った。



出自から全てを語って居てはキリがない。



だから、大切な記憶だけを抜き出して、皆に伝えようと思う。



如何したって今始まって了った戦いにおいて、私の過去が顕れるのは自明と思う。



向こう方が仕向けて来るか、私が今もう言って了うか、其の違いだ。



「…昔、片親だった母親が死んだ…



 身寄りのない私は、もう如何しようもないって言うのに幼いけど気付いて了った。



 弟が居て、せめて弟が自立出来るまでは何とかしなければいけないって…」



前提を簡単に話して了うと、「見て」と姿を元に戻し、違う蛇を呼び出す。



「[目を掛ける]」



私は自分のあの時の行動が正解だとは思わない。



道を外して了った女童の記憶の欠片。

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影宮緋月 - アリーチェさん» 有難う御座います!少し流離の旅に出て居て来て無くて済みません。更新頑張らせて頂きます! (2018年2月8日 16時) (レス) id: e17908aa70 (このIDを非表示/違反報告)
アリーチェ - 始めまして!すっごく面白くて最初から全部通していっきに見ちゃいました。更新頑張ってください、応援しています! (2018年1月30日 0時) (レス) id: d9a43b9adb (このIDを非表示/違反報告)
影宮緋月 - ゆうりんさん» えッ?お、面白い何て…こんな駄作に有難う御座います!更新、させて頂きますね! (2018年1月5日 14時) (レス) id: e17908aa70 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうりん - とても面白かったです(* ´ ▽ ` *) (2018年1月5日 8時) (レス) id: dbb2dd845b (このIDを非表示/違反報告)
影宮緋月 - キラーさん» いえいえそんな。本当に嬉しかったです。全然下手じゃ無いし…絵が下手な作者は辛いです。正直な感想です、本当に。更新させて頂きますね! (2017年12月20日 17時) (レス) id: e17908aa70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:影宮緋月 | 作成日時:2017年11月20日 19時

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