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＊＊ ページ43
喫煙スペースで相葉とタバコを吸っていたら
LINEの通知音が鳴った。
いつもなら見ないケータイも
そろそろか？と思って覗けば…
『しょおさんじんつうきた』
と切羽詰まってそうな文字が。
「わりぃ、相葉。
子供産まれるかもわかんねーから
帰らせてもらうわ。」
「っえー！
あの仕事にしか興味なかった課長が！？」
「お前も結婚すれば分かるよ。」
足早に会社を出て
病院へ向かう途中のタクシーの中で
またもLINEが通知音を鳴らす。
『はすいした』
マジかよ！？
「運転手さん！悪いけど急いで。
法定速度の倍くらいで頼むわ！」
「…はい。って、えぇ！？」
急げ！急げ！
俺の大切なAが頑張ってんだよ。
棺桶に片足突っ込んで命がけで…
俺は必死だった。
真面目に必死だった。
.
なのにだ。
病院に着いても本人がいないとは
どういう事だ！？
ワケが分からないままウロウロしてると
外がやたら騒がしくなるから
外へ出てみるとあり得ない光景が目に入ってくる。
「頑張れ！Aも俺の子供も！
父さんが見守っててやるから、な！？」
「えー？ニノは旦那役？
なら、俺はAせんせーの息子役。
もーすぐ歳の離れた弟か妹が産まれるよー。」
「ゔゔゔぅぅ…
二人ともうるさいです…」
え？
何してんだあいつら？
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2015年8月18日 22時
