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62.旦那様ノ痕 ページ26
いつも隣で私にイヂワルしていた
二宮せんせーが…
オトコを全面に押し出している。
やめて。
無理。
やめて。
無理。
の繰り返しで
二宮せんせーの攻めは
どんどんエスカレートしていく。
耳を甘噛みされて声が出るのを
小さな手で押さえられ
「しぃー…。誰か来ちゃうでしょ？」
耳たぶを咥えたまま囁かれる。
Tシャツの裾に手が回り
このままだと本当に
一線を越えられてしまいそうで
慌ててその手を払い退けるけど
Tシャツは簡単に捲し上げられた。
見たこともない二宮せんせーに。
またも秘密となるようなことを
作ってしまったことに。
そして何より恐怖で涙が出てきた。
ガタガタと身体が震え
そこでやっと二宮せんせーの手が止まった。
「…はぁ。
何で泣いてんのよ？」
「…って、二宮ぜんぜぇが…怖い。」
「あああああ！そうですか！？
こんな！こんなとこに！？
真っ赤な痕付けてるやつに
怖いなんて言われてもね！」
「へ？」
貧相なこの身体をよく見ると
鎖骨の下辺りに
昨日翔さんが触れていた痕があった。
「しっかりそーゆーコトしてんでしょ？
なにが怖いだよ？
あー！萎えた萎えた！！」
そう言って私のTシャツを元に戻し
布団を開けると…
「なーにしてんの？
俺も入れてよ♡」
いつものようにフニャフニャした
大野せんせーがカーテンから
顔だけ出してこちらを見ていた。
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2015年7月10日 22時
