31.LOVE2020 ページ31
.
____翌朝。
「おはよ。」
「ノニさん！
もう大丈夫なんですか！？」
朝食の準備をしていたら早々とノニさんが起きてきてヘラヘラと薄く笑っていた。
「見てよ、もう元気モリモリ。
ついでに今ウンコもモリモリしてきたから。
しばらくトイレ行けないよ？」
「ぎゃっ！
少し前から我慢してたのに！」
「行きたきゃ俺を越えて行け！」
オラオラって私に張り手をしてくる。
痛いっ！痛いっ！
何よっ、もう、めっちゃ元気じゃん！
「ありがとね。」
ビシバシ張り手を喰らってるさ中、何か聞こえた。
私も反撃の張り手をしながらたずねる。
「何ですかー？」
「なんにもでーす。」
両者一歩も譲らない相撲をしてたら大きなあくびをしながら櫻井さんも起きてきた。
「ふあああ…なに？春場所でも目指してんの？」
「違う違うTOKYO 2020目指してんのよ。」
「ぅ、ぎゃーーーっ！」
つっぱり合ってた手がギュッと握られそのままタックル。
相撲からレスリングに変わりソファへどーんと倒された。
「霊長類最強女子も真っ青だろ。」
「…れ？ノニ…さん？」
倒れ込んだ瞬間に触れたノニさんの身体はまだ熱くて。
全然熱は下がっていないのに普通を装っているのに気づいた。
「まだ…」
「しー…。」
私の唇に人差し指を添えながら口止めする。
そして大きなあくびをしながら新聞を読んでる櫻井さんを見ながらコソッと言った。
「こんなの、我々にはよくあるコトだから。」
つまり、熱があることは言わずにこのまま何事も無いよう仕事へ行くってこと？
大丈夫なの？それ？
あと、さっきから唇にノニさんの人差し指がいて困惑するんですけど。
「…わかりました。
でも気をつけて行ってきてくださいね。」
「ありがと。わかってくれて。」
弱々しく笑ったノニさんは立ち上がって「ニコチン療法してくるわ」って明るく振舞ってベランダに出ていった。
32.お喋りじゃないと証明してよ→←30.secret and test
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2911人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2017年11月27日 18時
