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164.お隣の部屋から ページ7
しばらくして
ある事を思い出した。
「しまった！」
いつものパターンなら今のを上から見下ろすお隣さんがいるということを。
ダンボール箱を持ったまま恐る恐る背後のベランダを見上げると今日はいない模様。
ふぅー…
よかった、セーフ。
見られてない。
って、何に安心してるんだ？
.
よく分からないまま重いダンボール箱を持ち直し
アパートの階段を上がる。
トン
トン
トン
ゆっくりと。
お、重い…
でもあと一段。
…ってところで玄関前の通路から笑い声が聞こえてきた。
「ありがとう翔くん。」
ん？
翔くん？
「な？少し狭いけど2人で住むには問題ないだろ？」
「そうね。」
「俺も部屋片付けとくから。」
「ふふ、分かった。」
「あ、ミキ。送ってこうか？」
「大丈夫。じゃあね。」
階段の陰からチラッと見えた女の人。
それも超絶美人。
そんな人が私の部屋の隣の部屋から出てきた。
で、聞いちゃった。
翔くんと呼んだ女の人と
その人をミキと呼んだ翔くんの会話を。
なんか…
同棲を始めようとする恋人同士の会話に聞こえたのは気のせいか？
……
……
あ。
翔くん彼女できたんだ。
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作者名：ミイチゴ
| 作成日時：2017年3月18日 14時
