第33話 おはよう ページ36
ピンポーンと鳴るチャイムの音。
まだベッドの布団の中にうずくまってる俺は出るのが苦痛だった。
宅配かな、面倒だし無視しようかな。
なんて思い、また目を閉じようとした。
すると、今度はドアの方からドンドンドンっと叩く音が部屋中に鳴り響く。
「誰だよこんな朝っぱらから……」
そんな独り言を言いつつベッドから出て玄関へ歩いて行く。
ドアを開けてみればそこには、
「良平！おはよう」
「えっA…」
目の前にはAが立っていた。
なんでまたこんな早くから…
「どしたの？」
「お土産持って来たの！！」
キラキラした目で彼女はそう言った。今日も可愛いね。
この前別にいいよって言ったのに？と尋ねると、Aは
「いらないかな…？」
なんてちょっと悲しそうな顔をする。
いらないとか、思うわけねーじゃん。
好きな子からのお土産なんて嫌な奴誰もいない。
しかもいいって言ったのに買ってくるとかほんとにもう…
「仕方ないからもらっといてあげる。」
「へへ、そっか！」
俺がこんなこと言って受け取っても彼女はにこっといつもの笑顔を向けてくれる。
この表情を見るたびに幸せだっていつも思う。
今俺がこんな顔をさせてるんだって感じられるから。
「あがってく？」
「いいの？良平今起きたでしょ？？」
「え、なんでわかったの？」
「寝癖ついてるし何回もインターホン押してるのに無視したじゃん〜！」
少し怒ってるのかな？
可愛いなぁ。
やばい。多分今の自分の顔すごい気持ち悪いんだろうな。
お土産をわざわざ届けに来てくれてる。寝癖に気付いてくれてる。
それだけでなんか嬉しくなって。
きっと俺、今にやけてる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 593人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
west - 良平さん可愛い、、、、好き、、応援してます!! (2020年6月4日 21時) (
レス) id: df52d3e3aa (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 初めまして♪ニヨニヨしながら読ませて頂きました…wとても良いストーリーでした！続きがすごく気になります…！私も、良平兄様が凄く好きなので、色々語りたいです…！更新頑張ってください！応援してます…！ (2018年5月8日 23時) (レス) id: 974da74c9b (このIDを非表示/違反報告)
Arisa - はじめまして！すごく面白かったです！！あと続きめちゃくちゃ気になります（笑） 良平兄さん大好きです！これからも頑張ってください！ (2018年5月5日 22時) (レス) id: 582faf442a (このIDを非表示/違反報告)
sarina(プロフ) - 続き楽しみにしています。更新頑張ってください。 (2017年9月15日 6時) (レス) id: d522c55f9d (このIDを非表示/違反報告)
えぐっちと良平さん大好き♪ - 初めまして♪私も良平さん大好きです！かっこいいし♪いつも寝る前に添い寝ボイス聞いてから寝てます！ (2017年8月28日 11時) (レス) id: 83d91be9a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふらわ | 作成日時：2016年8月21日 19時
