干物女、恋愛するってよ。 (ページ30)

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30.深夜の一人飲みページ30

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カチッ

カチッ

カチッ

カチッ

秒針って、
あんなに音大きかったっけ？

カチッ

カチッ

カチッ

……。

ダメだこりゃ。
目がギンギンの冴えっ冴え。

飲み会の時あんなに眠かったのに。

こういう場合ウニを数えるんだっけ？
あ、それ、あまちゃん。

いや待て。

もっと良いものがあるではないか♪

ムクッと起きて
そのまま冷蔵庫へ。

これこれ♪
寝れない時のビール♪

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プシュッとプルタブの音を立てながら
ベランダに出たのは深夜3時過ぎ。

サトチはもう寝てるのかな？

…なんて。

ひとりビールを飲みながら考える。

なんか、味気ないな。

おつまみ無いからかな？

飲み相手が居ないからかな？

翔くん…

今頃、両手にミランダ・カーはべらせて
餅つきでもしてんのかなぁ？

それともアン・ハサウェイとインワンダーランド？

なんにしろウハウハじゃん。

でもってアメリカでもムッツリこじらせてたりして。

ぷくくく！

……。

翔くん、いつまでアメリカなんだろ？

訊いておけば良かった…かも。

早く帰ってきて
ビール奢ってよ。
できたら矢沢のAちゃんのやつ。

そんな事を思いながら

夜空に浮かぶまぁるいお月さまを
ひとり見ていた。