いちごとすずらんが咲く頃に

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ころんside


な｢さとちゃん。｣
さ｢はい？｣

人が疎ら(まばら)になり始めた昼下がりのオフィスでなーくんが不思議そうな顔でさとみくんを見つめてる。


な｢聞きたいことがあるんだけどさ｣
さ｢ど、どうぞ…｣

なんて言い始めたのはなーくんなのに少し渋っている。


な｢…じゃあ遠慮なく…。さとみくんさ…最近なんかあった？｣
さ｢な、なんかって…な、なんもないっすよ〜！｣
な｢じゃあ質問変えるね。Aちゃんとなんかあった？あの一件以来2人なんか親密そうだよねー？｣

なーくんがさとみくんにちょっと面白がりながら詰め寄る。

…あ、さとみくんのこんな困惑した顔初めて見たかも。


こ｢え…？ってかそれってついに…！？？？えー！？！？｣
莉｢えっついにって何！！！どういうこと！！｣
る｢状況が掴めない…！｣

ジ｢ついにって言うか、やっとってとこやな。｣

なんて各々(おのおの)が発言していれば、みんなの発言に耳を傾けていたなーくんが少し拗ねながらさとみくんに向き直った。

な｢聞いてない。｣
さ｢えっ…？｣
な｢聞いてないよさとみくん！いつ言い出すのかと思ってたのに…！！！！｣




なーくんはその後もしばらく｢なんで？どうして？俺たちの仲ってこんなもんじゃないよね？ねえ！｣としばらくさとみくんに詰め寄っていたけれど、お弁当をふたつ持って何も知らずにこちらに来てしまったAを見てAもなーくんの餌食になってしまった。


Aに関してはなーくんの勢いに放心状態で面白かった。

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