いちごとすずらんが咲く頃に

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目が覚めた。

しばらく天井を眺め、目をぱちくりしてみる。

見慣れない天井、家具、オマケに…




｢服も違う…｣



ゆっくりこのふかふかのベッドから体を起こすと、頭が鈍器で殴られたみたいにズキズキした。

｢いったあ…｣

確実に二日酔いだ。
あぁ、昨日歓迎会でみんなと別れたあと潰れちゃったのかな。



ガチャッ

｢元気になった？｣

なんて事だ、部屋に入ってきたのはチャラいで有名な会社の先輩


｢さとみ先輩…！！｣


一瞬で頭がフル回転して色んなことを理解し始めた。

｢とりあえずこれ飲みなよ。｣

と、水と不味そうな小瓶のドリンクを渡してきた。

｢うっ…ありがとうございます。｣


小瓶の液体を体に流し込んで水を一気飲みした。


｢あの、先輩…私、昨日…｣
｢気になる？｣

と、私の昨日着ていた服を自身の顔に寄せ、にんまりと意地悪な笑みを向けてきたので、理解の追いつかない頭ながら、彼の顔面に向けて手元にあった大きな枕をぶん投げといた。


後悔はしてない。

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