世にも危険な物語【mzm:n】

もっといい自分4 ページ5

〜数日後、居酒屋〜


｢それにしてもとりっぴぃ最近調子ええな。新作、一週間で20万いったんやろ？｣

｢いや〜それほどでも！なな湖さんもすぐいけるって！｣

｢あっ無責任な発言しよって、このこの〜｣

｢……｣

｢愛ゴリ？｣

｢ああ……おめでとうとりっぴぃ。なんか遠いところに行ったみたいで寂しいンゴ｣

｢それ俺が死んでるみたいじゃん！｣

｢今度コラボしようぜ｣

｢いいよ！あ、でもいろんな人に誘われてるからすぐには出来ないかも……｣

｢うわーとりっぴぃ嫌な奴やな！そうやって俺らのことも見放すんやろ〜？｣

｢ちがうってば！もー！……ちょっとトイレ行ってくるね！｣



｢どうした愛ゴリ。妙に静かやけど｣

｢……とりっぴぃが昇進した話、知ってる？｣

｢そうなん？｣

｢らしい。なんか……とりっぴぃが前と変わったみたいで気持ち悪い。善人すぎるっていうか、要領が良さすぎるっていうか｣

｢気持ち悪いて。それにいい奴なのは元からちゃう？｣

｢そうなんだけどよｫ……この違和感はなんだ｣

｢恋？｣

｢あ〜俺とりっぴぃが好きだったのか……ってなるかーい！｣

｢ははは、まあ人は変わるもんだからな。何かあいつを変える出来事があったんとちゃう、知らんけど｣

｢……そうだな｣

｢てかいい人って点においては愛ゴリも人のこと言えんやろ？｣

｢ん、なにが？｣

｢とぼけんな、この前のイベントでスタッフさんに混ざってめっちゃ荷物運んどったらしいやん。バケゆかから聞いたで｣

｢……え？｣


【危】

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