【カゲプロ】目に残す彼はまさかのシンタローの親友【男主】その２

ぜ、絶対行かねぇよ!!! ページ16

「でも、どんな能力なんすか？」

『いや俺が知りたい。』

するとカノが得意そうに口をだした。

「ユウキくんがテロリストに啖呵切ってた時とか赤かったし…思うんだけどさぁ、"見た物を記憶する"能力なんじゃない？」

「それって映像記憶みたいなもんすか？」

映像記憶。

たしかに心当たりはある。

昔からやけに物覚えはよかった。
もしかしたら、そういうことかもしれない。

あのアホ面も覚えてるし、


あの日のことだって鮮明に覚えてる。


「多分だけどね。"目に残す"なんてどう!?」

『は？』

「カノは名前考えるの好きっすねー。いいと思うっすよ、"目に残す"！」

なんだ、コイツが勝手に能力の名前なんてものをつけているのか。

まぁ…悪くはないな。

「じゃあ決まりね！…でもユウキくん、自分を責めないでもっと僕らを頼りなよ。」

一瞬心臓がドキリと音を立てた。

「過去のことを思い出してさっきみたいなこと、してたんでしょ？どうせ能力だってまだ制御出来ないんだからさ。」

『カノ…。』

「そうっすよ、仲間なんすからもっと頼るっす！」

セトも俺に輝く笑顔で言った。

仲間……か。

「さぁこんな話はここら辺にして!!三人でどこか行くっす!!」

「いいねぇ！あ、ジェットコースター行こうか!?」

『!!!?や、やめようぜそういうの!!』

「ほら、行くよユウキくん！」

「特訓すよユウキさん！」

二人は俺の手を引いて歩き出す。

『ぜ、絶対行かねぇよ!!!』

眩しく輝く世界へ、俺は足を踏み出した。

end,

file10,奇策ヤード→←どう考えてもそこじゃねえだろ…。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す