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耳元で話す伊野尾さん ページ9
「あのお客さん帰ったら閉めましょう!」
聞こえないとはいえ、だいぶ失礼なことを言う伊野尾さん。今日はいつも以上に髪の毛をふわふわくるくるさせていて可愛い。
今日はクリスマス。店長にお願いして、閉店終わりに店を貸してもらえることになった。
買ってきたチキンとケーキを食べるだけだが、俺にとっては人生で1番のクリスマスだ。
「楽しみですね、チキンとケーキ」
そう言う俺の耳元に、内緒話をするように手を添えて、
「実はプレゼントもあります」
と、可愛く言う伊野尾さんに心臓が止まるかと思った。
お返しをするように、伊野尾さんの耳元に俺も手を添えて
「実は俺も…」
と返事をした。
その時に見えた伊野尾さんの耳が真っ赤だったのは俺の都合のいい夢だろうか。
はやく帰らないかなぁと、とてもお客様に失礼なことを思う。
でも、今日だけは許してほしい。
世界で1番大好きな伊野尾さんとのクリスマスなんだから。
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作者名:雨のち雨 | 作成日時:2024年1月28日 16時