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エスコートする伊野尾さん ページ14
「あの角まがったら、もう着きます！」
バレンタインは伊野尾さんが行きたいお店があるらしく、すべておまかせした。
俺のほんの少し前を歩く伊野尾さん。笑顔で振り返りながら行く先を指差す姿が可愛い。
ついた先は路地裏にひっそりあるイタリアンのお店。
「素敵なお店ですね…初めて知りました」
「お気に入りのお店なんです！料理も美味しいんですよ！」
伊野尾さんはおすすめのコースを頼んでいてくれて、次々と運ばれる料理は本当にどれも美味しかった。
「伊野尾さんのおかげで最高のバレンタインですね！おかげで寂しい思いせずにすみました」
お礼と一緒に、持ってきていた小さな箱を１つ、紙袋から取り出す。
「良かったら、貰ってください。男からって変かも知れないけど…」
本当は、好きって気持ちも届けたい。
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作者名：雨のち雨 | 作成日時：2024年1月28日 16時
