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あの日伊野尾ちゃんに会って以来、仕事で一緒になることもなく１週間以上が過ぎた。
やっぱり心配で、次の日に、本当に大丈夫なの？とメッセージを送ったけど、知らないキャラクターのOKスタンプが送られてきただけだった。
明日久しぶりにメンバー全員での撮影がある。その時にもう一度聞いてみるか。…はぐらかされそうではあるけど。
次の日楽屋に行くと、もうほとんどみんな揃っていて、姿がないのは薮ちゃんと伊野尾ちゃんだけ。薮ちゃんは先にメイク室にいっていて、伊野尾ちゃんはまだ来ていなかった。
空いている場所に座って、みんなと会話しているとノック音。開いたドアから現れたのは、この前伊野尾ちゃんといたモデル。
「失礼します。はじめまして、いきなりすみません」
軽く自己紹介を済ませると、慧はいますか？と聞いてきた。なぜか、その視線は俺を捉えていて…
笑顔のままだけど、やっぱり睨まれてる感じがするんだよな。
「それが、まだ来てなくて」
俺が返事を返した同じタイミングで、またドアが開いた。伊野尾ちゃんは眠たそうだった顔を男を視界に捉えた瞬間からこわばった笑顔に変え、
「お、はよう…」
動揺が隠しきれていないあいさつをした。
ほら、やっぱり、何かがおかしい。
「おはよう。今日、俺もここのテレビ局で撮影だったから少し話せるかなと思って来てみたんだ。」
伊野尾ちゃんに笑顔でそう言った後、また俺と目が合う。
「後、山田さんにも会いたくって。この前ちゃんとご挨拶できなかったから。」
わざわざすみません、そう返そうと立ち上がりかけた時、伊野尾ちゃんが男の腕を掴んだ。
「山田そんなの気にしないよ。それより、外で話そう。楽屋少し暑いし。」
伊野尾ちゃんが男を外に連れてこうとした時、また楽屋のドアが開いた。少し怒った顔の薮ちゃんだった。
「伊野尾、遅い。メイクさん待ってるから、はやく行って。」
伊野尾ちゃんの腕を掴んで楽屋の外に放り出すと、ほら急いで、とその背中を押した。
薮ちゃんとも知り合いなのか、お久しぶりです、と男があいさつをした。
「ごめんな、伊野尾に用事だったんだろ？今日バタついてるんだよ。今から俺らもミーティングあるし。悪いけど…」
「いえ、こちらこそ急だったんで。久しぶりだったから薮くんとも少し話したかったな。」
薮ちゃん、ずっと笑顔だけど俺たちなら分かる。
これ、怒ってる。
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雨のち雨(プロフ) - ひとみさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます(*^^*)嬉しいです！また次の作品ありましたら、よろしくお願いします！ (3月3日 13時) (
レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - 完結おめでとうございます。メンバーみんなが笑顔になれて良かったです!! 雨のち雨さんのymin大好きなのでまたお願いします♪ (3月3日 10時) (レス) @page34 id: e39657dd30 (このIDを非表示/違反報告)
雨のち雨(プロフ) - 深空さん» コメントありがとうございます。前作もたくさん読んでくださり嬉しいです(*^^*)！最後までよろしくお願いします！ (2月26日 19時) (レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
深空(プロフ) - はじめまして。前作の素直に恋してが大好きで何回も読み返しているので、新作嬉しいです(*´˘`*)♡続きも楽しみにしてます⑅◡̈*！ (2月26日 19時) (レス) id: e81f859398 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨のち雨 | 作成日時：2024年2月26日 1時
