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薮ちゃんと雄也に、伊野尾ちゃんが家に帰ってしまったことを連絡した。
「俺らからも連絡してみる、今日は早めに寝な。事務所には話しとくから。」
薮ちゃんにも雄也にも、自分を責めるなよって言われた。
でも、俺が、伊野尾ちゃんが助けてって言えるくらい頼れる存在になれていればって、つい考えてしまう。
しばらしくして、薮ちゃんからマネージャーとは連絡取れてるって電話がかかってきた。
伊野尾ちゃんから俺に連絡が返ってくることはなかった。
今週はグループの仕事がないから、伊野尾ちゃんとは仕事場で会えない。ずっと連絡も繋がらない。
でも、マネージャーとは連絡もとってるし、仕事もきちんと行っているらしい。
伊野尾ちゃんの家に行ってみたりもしたけど、呼び出しに答えることはなかった。
今度は俺が不安で寝られなくなった。
伊野尾ちゃんもこんな気分だったのかな…って夜中に考えながら寝返りを打った。
寝れない日々を過ごして、やっとグループ仕事の日がやってきた。伊野尾ちゃんが出ていってから、はじめて会える。仕事であれば伊野尾ちゃんも俺を避けられない。
少し緊張しながら、楽屋に入ろうとすると、薮ちゃんが電話をしながら出ていった。
再度一息ついて、楽屋のドアノブに手を掛ける。
「おはよう」
俺は1番最後だったようで、みんなの視線が俺に注がれた。
「顔色わるっ!山田も体調悪いの?」
大ちゃんが眉を寄せながら言ってきた。
寝不足のせいだろうなぁ。アイドルとしてあるまじきコンディション…。
「2人してそんな隈作って…」
そうあきれた顔の知念の目線の先にはソファーで横になってる伊野尾ちゃんがいた。
伊野尾ちゃんの姿を見ると、目頭が熱くなった。
1歩ずつ近づいて、目をつぶってる伊野尾ちゃんのそばで膝をつく。
たった少し会わなかっただけなのに、また隈もできて、ちょっと痩せてる…。
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雨のち雨(プロフ) - ひとみさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます(*^^*)嬉しいです!また次の作品ありましたら、よろしくお願いします! (3月3日 13時) (レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - 完結おめでとうございます。メンバーみんなが笑顔になれて良かったです!! 雨のち雨さんのymin大好きなのでまたお願いします♪ (3月3日 10時) (レス) @page34 id: e39657dd30 (このIDを非表示/違反報告)
雨のち雨(プロフ) - 深空さん» コメントありがとうございます。前作もたくさん読んでくださり嬉しいです(*^^*)!最後までよろしくお願いします! (2月26日 19時) (レス) id: f308a3c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
深空(プロフ) - はじめまして。前作の素直に恋してが大好きで何回も読み返しているので、新作嬉しいです(*´˘`*)♡続きも楽しみにしてます⑅◡̈*! (2月26日 19時) (レス) id: e81f859398 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨のち雨 | 作成日時:2024年2月26日 1時