最大級のラブレター【2】 (ページ8)

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『私、今人生が終わってもなんの後悔もない』

そう言いながら俺の方に頭を乗せた。

『本当はね、たろちゃんと今日みたいに2人きりで

　ショッピングしたり、ランチしたりそんなデート

　をしてみたかったんだ。』

「ごめんね」

『ちがうの。ずっと思ってたんじゃなくて
　そろそろかもしれないってそう思って
　やり残したこと考えたらそれだけが…』

そう言いながら静かに静かに肩を揺らした。

『怖いの。ほんとは、うんっと怖い。』

「うん」

『麻酔を打って目が覚めなかったらどうしよう』

「覚める。絶対覚めるから。」

俺には想像もできないほどの恐怖だと思う。

どうにもしてやれないその恐怖を

一緒に背負いたいのにそれすらできなくて

何もしてやらない自分が憎い。

正解かどうかなんてわからない言葉を

ただひたすら投げかけた。

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