辛い時でも頼り辛い。<stxxx>part3

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もうまとめなくても良いわ。

もう開き直りました(?)


＊＊＊＊＊


さとみside






絶対これ、ころんも気づいてるな……。





言い出せない、みたいな感じが滲み出ちゃってる。


ころんはあれでも根は優しいし、気も遣えるからなぁ……。





『ごめん俺、ちょっとコンビニ行ってくるわ。すぐ戻るから』

り「え、さとちゃんコンビニ行くの？俺も行く！」

『え〜、危ないから』

り「さとちゃんが危ないから俺がついてくの〜！」







……頬を膨らますりいぬについ甘くなってしまうのは俺だけだろうか。








結局着いてきたりいぬは夜目が利かないのか、俺にくっついて歩いた。





…いっそのこと、りいぬにも言っておいた方がいいか。


『なぁ、りいぬ？』

り「？」

『さっき、見た？』

り「何が？なーくんところちゃん？」




どうやらりいぬは分かってないみたいだ。







だから俺は、自分の推測をりいぬに隠さず話した。





神妙な面持ちで話を聞いていたりいぬは、俺の話が終わるとため息を吐いた。






り「なーくんが怖い顔してたのとか全然気づかなかった…」

『まぁ、だろうな。かなと思った』





そんな会話をして、一応本当にコンビニまで歩いてきた。




でも本当に来たかったわけじゃないし、することだってない。





でもすぐ帰るのは変だよな。



さぁどうするか、とスマホを見た。




するとちょうど、画面上に新着メッセージが来たと告げられた。





送り主は“どすこい苺おじさん”。


…………………………。





……ジェル。









通知を押すと、ジェルからのメッセージが表示された。






どすおじ「なーくん、ヤバいかも」

どすおじ「今すぐ帰ってきてや」

どすおじ「応援」




文章少なめのそれが、逆に緊張感を与えた。







『今すぐりいぬと帰る』





送っても、既読は一向につかない。






一気に焦燥が込み上げ、乾いた唇を軽くなめる。


喉にへばりつく何かは、急ぐ俺たちの声を絶つようだった。

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