密 室 内 か っ ぷ る 。-青-

# ページ19

Aside
￣￣￣￣￣￣￣





「えっ？」



びっくりした顔でこちらを見つめる先輩。





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でも私の口は止まらなかった。









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「傷に気付けなくてごめんなさい。


　完璧じゃなくて、運動もできない奴からこんなこと
　いって...

　ごめんなさい。」








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「だ、としてもっ…



　太陽のように笑顔で話してくれたりっ…

　いつでも一生懸命でっ…」







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「そんなあなたのっ、全てが大好きっ……！」








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「だからっ…









“付き合って”くれませんか？」









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ころん先輩に私はきっと似合わないだろう。


でも








私は心から、先輩が好きだったんです。






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無理なことだって、知ってる。





私より何倍も完璧な人だって沢山いる。






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だから、成功、だ、なんてしない、って…



わかってる、っからっ…








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「Aちゃんっ…！」






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自然と鼓動が速くなる。







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「僕からも、一つ、いい？」




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自然と涙が溢れた。




まだ何も言われてないのに。





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そして、ころん先輩は言った。







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「僕もっ…！君がっ……！






世界一、大好きだ！！」









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そう言って、





今まで見せたことのなかった、





『本物の太陽』のような『笑顔』で、




私のことを見つめた。







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こんな形で誘拐されたけど。



どんな時でも、私の心の励みはころん先輩だった。





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伝えよう、今。


私の、真っ直ぐな気持ちを。








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「「ありがとう、Aちゃん。／ころん先輩。」」




『2人だけの密室で。』- Fin。

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