すとぷりのお姫様は愛されている！８

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ジェルくんはちょっと気恥ずかしそうに笑いながら、でも私の目を見て話してくれた。




ジェル｢あのときホンマはさくちゃんの気持ちも聞きたかってんけど、怖くて聞けんくてさ。逃げてごめんな？｣

『大丈夫だよ』

ジェル｢…今、聞いてもええかな｣







ジェルくんはなーくんとはまた違う感じだけど、とても頼りになる人。



いつも大丈夫やでって優しい声で私を安心させてくれる、そしていつも笑わせてくれる魔法使いみたいな人だ。


笑わせてくれるからそれで悩み事も忘れさせてくれるような、すっ飛ばしてくれるようなパワーがある。





ジェルくんと付き合ったら優しくて毎日楽しいのは間違いない。


こんなに人の気持ちに寄り添ってくれる優しい人はなかなかいないよ。







でも。






ジェル｢俺はこれから何があってもさくちゃんのこと笑わせたるから、どんな結果でも変わらへんし味方やで｣






でも。





最高の彼氏になることは間違いないはずなのに。






『ありがとう、本当にありがとう。すごく嬉しいよ。…でも、ジェルくんのことは好きだけど、そういう好きじゃないの…』








ジェル｢ありがとう｣

『え？』

ジェル｢ちゃんと振ってくれてありがとな？振るのも力使うよな。モテ女もつらいなぁ〜｣





何言ってるんだろう。

何でなんだろう。




この人はどこまで優しいんだろう。






馬鹿なんだ。

いや、いい意味でだけど。





ジェル｢これからも腹筋バキバキになるくらい笑わせたるから覚悟しとき？｣

『ジェルくんいればジムいらずじゃん』









ありがとう。

これからもすとぷりとしてずっと一緒にいようね。

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