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#2 ページ6

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ー Side ころん ー






大丈夫なの?


現役大学生のさくは最近忙しそうだった。




僕達は幕張でライブをやったり大きくなってきていて、朝から活動していることも多い。



でもさくは活動と大学を両立している。

こうなることを予想してたのか、1年2年に単位をちゃんととってたらしいし、3年さえ普通に出ていれば4年は遊べるとか言ってたけど。





就活やっぱしないのかな。


僕は親も納得してくれてるし、この活動にも賛同してくれるからありがたい。

でも、さくの親はそうとはいかなさそう。





会ったのはZeppの東京公演のときだけだけど、医療系の仕事の親だけに真面目。

それもお金持ちの家。



厳しそうだよなぁ。




でも、さくと活動出来なくなるのは嫌だ。





なーくんも心配そうにしてたな。

僕のときもすごく真剣に考えてくれてたし。




今だってあの細い体じゃこの重労働は耐えきれないんじゃないかと思っている。




さくのあとにシャワーを浴びて、ガシガシと髪を拭きながら戻るとさくはソファで寝ていた。




ころん「うわ、お酒飲んでんじゃん」



勝手に飲みやがって。

テーブルの上には昨日買ったばかりのチューハイが空になって置かれている。



これさくの好きなやつだった、そういえば。





『ん...、』


どんだけ綺麗なんだろう。

僕絶対寝顔やばいのに、何をしてても顔が崩れない。









さくの顔をぼーっと見てたときにふと思い出す。




さくが寝てるのをいいことに唇にキスしてしまったあのときのこと。



みんながさくに振り向いてもらえるように頑張ってるのを見て。




頬にキスしたりしてるみんなを見て。


無防備なのに腹が立ったから。





今思えば相当恥ずかしいことをしてしまった...。

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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年6月5日 21時

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