マナーの話(放送) ページ19
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みんなに聞かれながら泣いてしまったあと。
通話は切って、ジェルくんの枠で配信をとった。
私も自分のスマホで無音にしてジェルくんの配信のコメントを眺めている。
[ さくちゃん大丈夫ですか...? ]
[ 大丈夫?(´;ω;`) }
[ さくちゃん私達がいるよ!! ]
たくさんの優しいコメント。
私のこの事件は拡散されていたのだろう。
まぁ、そりゃそうだ。
拡散しない方がありがたかったけど、拡散した人を責めるつもりはない。
呟いてしまう気持ちはわかる。
それも心配して呟いてくれたんだろうしね。
ななもり「握手会1日目お疲れ様〜」
ジェル「お疲れ様でーす」
『お疲れ〜』
ななもり「ははっ、声 (笑) 」
『カスカスだぁ。すとぷりに泣かされましたぁ』
[ 笑ってて安心した ]
[ お疲れ様!! ]
[ さくちゃん良かったぁ(T ^ T) ]
ななもり「みんな心配してくれてるよ?」
『うん、ありがと〜。大丈夫だよ。コメント見てたら安心した』
ジェル「うんうん」
[ ななジェルお兄ちゃん...! ]
[ 大好きだよ!! ]
[ ずっと大好き! ]
どんなに強気でいたって、せめてリスナーには弱音を吐かないように頑張ったって。
お見通しなんだなぁというか...。
私のことよくわかってるというか。
私がみんなからの”大好き”って言葉にどれほど救われているか。
みんなからの”大好き”が私の精神安定剤であることを知ってくれているみたいだった。
ななもり「今回の件でさくちゃんが怪我をしたっていうのはないです。心配してくれてる子もいたから、そこは安心してほしいな」
『うん、怪我してないよ』
ななもり「でも心の怪我は負ってしまったかもしれない。さくちゃんがいくら好きでも、やっていいこととダメなことはわからないとダメだよ?その傷はずっと治らないかもしれないからね?」
なーくんは優しく問いかけるようにみんなに言っていた。
私の目に移るなーくんはやっぱり頼もしくて、とんでもなく優しい。
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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年4月27日 17時