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カセットコンロがあるから、キッチンでやることは数少ない。
よーし、とりあえず切るかぁ。
手を洗って袋から材料を取り出す。
白菜、お肉、長ネギ、きのこ、豆腐などなど。
順番に切っていると到着したのか、なーくんの声が聞こえた。
ななもり「さくちゃん1人でやってたの?」
『そうだよ。まぁ、やらせることもないし』
ななもり「え〜、でも話し相手ほしくない?」
優しい。
優しいが過ぎる。
なーくんは私の隣にやってきて、「手際がいいね」と笑って褒めてくれた。
『一応女なんでこれくらいは出来ないと』
ななもり「一応じゃなくて立派な女の子でしょ?」
今にとってみたら女の子扱いをしっかりされるのって、かなり恥ずかしいというか。
普通に照れる。
ななもり「いいお嫁さんになるね」
『もらってくれる人がいないけど』
ななもり「そう?俺はさくちゃんみたいな子がいいよ」
あぁ、もう好き。
単純だけど。
YouTubeチャンネル登録者数50万人突破で投稿した質問コーナーで、答えなかったけど「すとぷりメンバーで結婚するなら誰?」って質問があって。
今なら間違いなくなーくんって答えてるわ...。
というか付き合うならは別だけど、結婚するならなーくんしかいないよな。
安定。
ころん「早く切れよ」
『...幸せ気分だったのに』
ほわほわとあったかい気持ちになっているとき、あいつが来た。ころん。
ななもり「素直じゃないなぁ」
ころん「なーくん!」
なーくんはころちゃんが来たことにクスクスと笑っている。
まぁ、いっか。
これ以上言われないように素早く食材を切った。
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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2018年12月31日 1時