紫の王子様がお義兄ちゃんになった件【紫】

４日目 ページ5

な「お先どうぞ？」

『ありがとうございます。』


エレベーターに

先に乗せてくれる紫音さん。

やっさし！


『何階まで行くんですか？』

な「２０階だよ！」


…え？

今なんて言いました？


な「２０階。」

『…

ここ何階まであるんですか！？』

な「２０階。」


…え？


『マジですか？』

な「マジだよ。」


マジかー…


な「なんかあった？」

『あのー…


高所恐怖症で…』

な「うそ！引っ越す？」

『いやいやいや！

そんなしなくていいです！』

な「そう？」

『はい。』


ｷｰﾝｺｰﾝ


な「あ、ついた。」

『あ、ついたんですか。』


エレベーターから降りる。

あれ？ドアひとつしかないよ？


『２０階ってドアひとつだけ

なんですか？』

な「そう！

２０階、俺しか住んでないよ。」


…え？


『紫音さんだけ…』

な「うん。」


…うん、いいや。

考えんのやめよ。


ﾋﾟｯ


ｶﾞﾁｬ


な「どーぞ！」

『どうも！』

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