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「A、お前、大丈夫か、」




『や、っぱり間違いじゃない...、ロボロはケーキなんだ。』


嗚咽の中に漏らした声はか細くてもハッキリ嫌に耳に届く。



「...ん?俺が、ケーキ...?何でAが、」





なんでお前がわかるんや、なんて野暮な質問だっただろう。ぽたぽたと零れる涙を止めるように頬にキスした。





「そうか、ごめんなあ、全部抱え込んどったんか。ご飯食べんのも、元気がないのも全部全部。」




『ごめん、ごめんなさい、あたし、フォークで、』




「ええんやで。Aが好きなのは変わらへんよ。」






泣きながら口の端に唇を寄せてくるAの頭を再び撫でてやる。
俺に味のない苦しみなど理解出来得ないが、それでもこんなに彼女が求めてくれるのが自分でよかったとすら思ってしまう俺も俺なのだろう。

あるいはケーキとしての自分が、フォークに食われんとするのを喜んでいるのだろうか?



頬を甘噛みするAにそっと口付け返す。
他の体に取り込まれる前にAがフォークだと知れて良かった。

Aが望まなくても、俺はどうせならAに。





「だから、いつか俺の心臓食らってくれな。」




俯いたままの君に自身の体を委ねた。






___________…





こんなに甘い涙知りたくなかった。





好きな人が味覚を満たす唯一になってしまう地獄。

某生放送もしんどかったですね。
全然関係ないですけどこれは。
カニバはきつい。

未知との遭遇【tn】→←骨まで愛してくれるのなら【rb】



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ちぃ汰。(プロフ) - 了解しました。続きで書くのでしたら是非拝見させて頂きます。宜しければ続きである事を表記していただけたら幸いです。楽しみにしています。 (2019年10月5日 14時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
絶対匿名03(プロフ) - ちぃ汰。さん» ひたすら毒素の詰め合わせ、と言う短編集にて毒素の話として書こうと思っています。よろしければ閲覧していただけると幸いです。 (2019年10月5日 13時) (レス) id: b60e961817 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 絶対匿名03さん» コメントありがとうございます。続きを書いていただけるのでしたら是非拝見したいです。もしよろしければどちらの作品で書かれるのか教えていただけないでしょうか。ありがたいお話ありがとうございます。 (2019年10月5日 12時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
絶対匿名03(プロフ) - リクエストではないのですが、シリーズ最初のApple Tarteの49話(キュラソーを濁らせて)の話の個人的な続きを書きたいのですが、よろしいでしょうか?なるべく作風や元の口調等が崩れないように注意するつもりです。ご返答よろしくお願いいたします。 (2019年10月5日 8時) (レス) id: b60e961817 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 暁さん» こんなに長く読んでいただけてるのを知れて嬉しかったですよ、本当に! こちらとしては皆様のコメントはとても励みになるのでありがたいです...! 是非またリクエストでもなんでもコメントして下さると嬉しいです。 (2019年9月5日 10時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちぃ汰。 | 作成日時:2019年6月22日 0時

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