青い砂嘴に溺れろ【em】 ページ39
※カクテル言葉が面白いと聞いて。
__________…
『子供じゃない!!』
大きく頬をむくれさせ、ふんぞり返ったようにして喚いている姿の一体どこがそれじゃないのか。
再び可笑しくなって耐えきれず声を漏らすとまたも馬鹿にしたなどと今にも足をばたつかせそうな程の態度。
『お酒飲めるし!タバコは好きじゃないけど吸おうと思えば吸えるし!着ている服のブランドも変えてるのよ?!』
そんなもので大人になれると思っている時点でお察しなのだが惚れた弱みか可愛らしくて仕方がない。しかし彼女は事実ご立腹のご様子なのだ。
よしそこまで言うならと、少しだけ提案してやる。
「宜しければ今日、飲みに行きませんか。」
華やいだ表情は一度開ききった後に、は、と気付いたらしく、少しだけその花弁を抑えて。
『ええもちろん。』
背伸びした表情にひくつく喉を必死で抑えたのは言うまでもないだろう。
からりと軽い音を慣らして入った店の床は軽快にコトコトと音をならした。
『...凄い、オシャレ。こんなお店初めて。』
「それは良かった。」
単語を紡がれた幼稚な言葉でも喜ぶ感情は充分に伝わる。それどころかお決まり文句の''こんなの初めて''を貰えて、だらしが無いがこちらも少し気分がいい。
初めは彼女は果実系の甘いものを嗜んでいたが視線はそのうち自分の手元にあるウイスキーへと写っていった。何となく察して目線を向けると案の定彼女は口を開いた。
301人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちぃ汰。(プロフ) - 了解しました。続きで書くのでしたら是非拝見させて頂きます。宜しければ続きである事を表記していただけたら幸いです。楽しみにしています。 (2019年10月5日 14時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
絶対匿名03(プロフ) - ちぃ汰。さん» ひたすら毒素の詰め合わせ、と言う短編集にて毒素の話として書こうと思っています。よろしければ閲覧していただけると幸いです。 (2019年10月5日 13時) (レス) id: b60e961817 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 絶対匿名03さん» コメントありがとうございます。続きを書いていただけるのでしたら是非拝見したいです。もしよろしければどちらの作品で書かれるのか教えていただけないでしょうか。ありがたいお話ありがとうございます。 (2019年10月5日 12時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
絶対匿名03(プロフ) - リクエストではないのですが、シリーズ最初のApple Tarteの49話(キュラソーを濁らせて)の話の個人的な続きを書きたいのですが、よろしいでしょうか?なるべく作風や元の口調等が崩れないように注意するつもりです。ご返答よろしくお願いいたします。 (2019年10月5日 8時) (レス) id: b60e961817 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 暁さん» こんなに長く読んでいただけてるのを知れて嬉しかったですよ、本当に! こちらとしては皆様のコメントはとても励みになるのでありがたいです...! 是非またリクエストでもなんでもコメントして下さると嬉しいです。 (2019年9月5日 10時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちぃ汰。 | 作成日時:2019年6月22日 0時