惚れた、腫れた。【krr】 ページ36
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※初挑戦故、御容赦下さい。
＿＿＿＿＿＿…
惚れ薬が欲しいなどと夢物語を言う君がここに居た。
『できます？ていうかそんなのあります？』
｢…うーん、いわゆる恋愛ホルモンと呼ばれるものを無理矢理引き出すものなら作れるとは思うけど、｣
そんなものどうするの？という質問に彼女は滅多に見た事ない表情を見せて答えた。
『そ、んなものきまってるじゃないですか。飲ませたい人が居るんですよ。』
｢へえ、君に？意外だね。｣
『まあ、全然鈍感なんで、気付く素振りもないし、そもそも人を好きになるかどうかも分からないような人なんですけど。』
｢…それ、本当に好きな人の話をしているんだよね？｣
だから頼ってるんじゃないですか！と、君は困ったように、しかし笑って言った。
そんな顔するんだなあ。何て、俺が気にすることじゃないな。
｢まあ、それなりにお世話になっているから。君のためなら作ってあげてもいいよ｣
『えっ、出来るんですか、』
｢もちろん。保証もない…君の恋路が上手くいくかわからないからね、お金も要らないよ。その代わり、これから先、もっと手伝って貰うことに…って｣
どうしたの。自分からでてきた言葉はそんな言葉だった。先程の、小動物を見つけた子供のような表情から一変、論文の出来上がらない学生の顔になっていたから。
『…やっぱり、いいです。どうやって飲ませるのかも考えてなかったし。』
自分の保証の無い言葉に、不安になったらしい。人の感情は確かに不確定要素のものだとはいえ、なんて心無い言葉を自分は吐いたのだろうか。
｢…飲ませ方も一緒に考えてあげようじゃないか。無味無臭、透明に作って上げる。すまなかったね、私の言葉が不安にさせたんだろう？｣
『…本当ですか。』
｢もちろん、可愛い君の頼みならね。｣
じゃあ、と君は。身を乗り出して。
俺の手に、薬品で荒れた手が。
荒れていても、''女''の手が触れて。
『その薬、できたら、私の為に飲んでくれますか。』
睫毛が、震えてる。
ああ多分、その顔、今までで一番可愛らしいよ、なんて。
｢…惚れ薬。作る必要、無いみたいだね。｣
握られた、彼女の手の力が、より強くなった。
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ちぃ汰。(プロフ) - 琴葉さん» 毎度のコメントありがとうございます。お待たせ致しましたことお詫び申し上げます。感想もありがとうございます。期待以上の感想を頂けて言葉もありません。続編前向きに検討しておりますのでどうかその時はよしなに。私もあなたのファンでございます。ありがとちゅき() (2020年5月12日 10時) (
レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 夜分遅くに失礼致します。更新の方心待ちにしておりました、そして相も変わらず、否それ以上に素晴らしいお話に胸が苦しく、また切なさが込み上げました。良ければ続編をと思いますが作者様の手が動く限りで構いません。私は何時までも貴方様のファンです。とりますき() (2020年5月12日 0時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色 逆音さん» とんでもございません、しっかりと寝てましたすいません...。ありがとうございます...。勿体ない言葉...。 (2020年1月28日 8時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色 逆音(プロフ) - 夜分遅くに大変失礼でしょうが...これだけ...好きです。 (2020年1月28日 3時) (レス) id: 9e136fef77 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 夢川さん» いえいえ、全く気にしておりませんのでそんなにお気を使われないでください！感想頂けてとても嬉しいです。星の子一家に一人要りますよね笑 こちらこそリクエストありがとうございました。よろしければまたリクエストしてくださいね。(お仲間でしたか笑) (2019年11月5日 20時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃ汰。 | 作成日時：2019年10月6日 18時
