薬指、空いてます＊Purple ページ33
「松本先生、おはようございます」
「五十嵐先生、おはようございます」
「今日もカッコいいですね！」
「ありがとう」
「素敵です！ついでに、好きです！」
「うん、ありがとう。生徒に聞かれるから、ね？」
綺麗な口元に綺麗な長い人差し指を当てた松本先生。
あぁ！素敵！
「松本センセ、おはよ〜」
「はい、おはよう」
「潤くん潤くん、どう？」
「うん、可愛いけど校則違反(笑)」
スカートを短くして化粧してピアスを開けた女子生徒が、校門に立っている松本先生に話し掛けてる。
ねぇ、私は？
私も隣に立ってるんですけど！
「スゴい顔してる」
「あ、おはよ」
「おはよ、五十嵐センセ」
「二宮くん、寝癖ついてる」
「これ、ヘアースタイル(笑)」
「嘘つけ(笑)」
スクールバッグを肩に掛けて柔らかそうな髪の毛を耳に掛けてる私のクラスの二宮くん。
生意気だけど憎めない。
可愛いのよ〜、うちのクラスの子たち！
「二宮くん、昨日早退したでしょ」
「え？知らないな〜」
「分かってるんだから、ちゃんと授業受けなさい」
「はいはい(笑)じゃ、後でね？」
手をヒラヒラ振って学校の中に入っていく二宮くん。
3年生なのに、学校に来たり来なかったり。
問題児のくせして、頭が良いから何も言えない。
「五十嵐先生、そろそろ戻りましょうか」
「そうですねー」
昇降口に向かって歩き出す。
あぁ、今松本先生の隣を歩けてる･････！
「五十嵐先生、今日ご飯でもどうですか？」
「いいですね！」
「同期として話したいこと沢山あるんです」
ガーーーン！！！
同期、だって！
うーん、同期はいいんだけどさ。
せめて、『友達』じゃダメなのかな？
「じゃ、今日も１日頑張りましょうね」
「はい」
職員室に戻って別れる私と松本先生。
後ろ姿が見えなくなるまで見つめてた。
あぁ、後ろ姿もカッコいい･････！
「鼻の下伸びてるよ〜」
「うっわ！チカちゃん！」
「ははははは！教室着くまでに治しなよ〜？」
「･･･すいません」
同僚のチカちゃんが私の肩にポンと手を置いて去って行った。
・
「皆さん、おはよう！」
「･･･おはよーございまーす」
椅子を引いた音がガラガラと響く教室。
窓側の１番後ろの席に座って怠そうにコッチを見ている二宮くん。
あぁ、『早く終わらせろ』って言ってるな、あの目は。
*
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みう(プロフ) - たまこさん» そ、そうですか？！そう思って頂けたのなら嬉しいです！ありがとうございました！！ (2015年11月13日 22時) (
レス) id: a0fc30e2c2 (このIDを非表示/違反報告)
たまこ - 翔くん〜見た目も中身もイケメンさんでキュンキュンしました！笑 (2015年11月12日 22時) (レス) id: 2b15662a3c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - 多御流さん» ありがとうございます(ペコリ)うん････、歳は聞かないで(苦笑)これからも宜しくお願いします！ (2015年11月12日 18時) (レス) id: 575ad155ba (このIDを非表示/違反報告)
多御流(プロフ) - 誕生日おめでとうございます！！何歳になったんですか？ (2015年11月12日 7時) (レス) id: 7438752eae (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ゆうさん» キュン、として頂けたのなら幸いです(V)o￥o(V) (2015年11月1日 1時) (レス) id: ee9a4d30ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2015年9月14日 18時
