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36日目 ページ38

そして何かと問題の起きやすい、テスト期間がやってきた。


いつもと同じ流れだった。

何回同じことをやるんだと思うかもしれないが



柏木に一緒に帰ろと誘われる。

私は美咲ちゃん、はるかちゃんと勉強会をしようとしていた。

断る。

柏木が怒る。


毎年同じことの繰り返しだと思った。


柏木に一緒に帰れないと言うと

「嫌だ。
なんでダメなの?」

「今日も勉強会で…」

「どうせ嘘なんでしょ?」

「嘘じゃないよ!」

「私と帰るって言って!」

「だから、今日は無理で…」

「私と帰るって言うまで私も帰らないから!」



などと言い、いつまでも後ろをついてくる。

とりあえず、美咲ちゃんたちのクラスへ行き、事情を話す。


「柏木、お前バカなの?
一人で帰ることも出来ないの?」

はるかちゃんが去年のように柏木がキレないように様子を伺いながら言う。


「…。」

柏木は何も言わないでただ後ろにいる。

それがかえって不気味だった。


「行こ」

美咲ちゃんがそう言ってホールへ向かう。

柏木はついてくる。


「ねぇ、ついてこないで」

私がそう言ってもついてくる。


私たちは早足で逃げる。

すると柏木も早足になる。


まるでストーカーのようだった。

私たちはホールへは向かわず、校舎内でなんとかまこうとしたがついてくる。


グルグル行ったり来たりする。

どこまでも柏木はついてきた。


私たちはホールの上の階にある、図書室へ逃げ込んだ。

本棚の間にさっと隠れた。


柏木は、キョロキョロとしていた。


美咲ちゃんが言う。

「うちらが飛び出れば柏木がついてくると思うからその間にAは逃げて。」

「え?」

「うちらがおとりになるから!
多分、うちらが出てけばAも一緒だと思ってついてると思うから。
そしたら、今日はもう帰って。」

私の中学の図書室は出入り口が二つあったのだ。

二人が片方の出入り口から飛び出て行けば私もいると思い、柏木もついてくるだろうから、その間に私はもう一つの出入り口から逃げるという。

「でも…」


私が言おうとした時、二人は飛び出て行ってしまった。

作戦通り、柏木は後を追いかけて行った。


私は二人に感謝しながら図書室をあとにした。

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choco - お話読ませて頂きました。私も似たような経験がありますが、思い出しただけで今幸せな気持ちが落ちていくぐらいです、でも作者さんは辛かった事を思い出しながらお話を書くとゆうのは大変勇気がいる事なのに本当に凄いです。不謹慎かもですが、お話読めて良かったです! (2019年5月28日 22時) (レス) id: d4729b23e5 (このIDを非表示/違反報告)
弥生 - 作者さん、大変でしたね。私はこういう経験してないしその苦しさが想像の範囲を出ませんが、中学生でここまで頑張るなんて私にはできないと思いました。もちろん一番悪い(作者さんに害を与えてる)のは柏木ですが、読んでいて学校の先生の対応が良くないと思います。 (2019年5月21日 17時) (レス) id: 0255309c12 (このIDを非表示/違反報告)
キュラソー - 私は私立中学、高校の一貫校で中二です 去年似たようなことがありました 怖かったです 本当にお疲れ様でした (2018年2月1日 18時) (レス) id: 418f43ee8d (このIDを非表示/違反報告)
- 怖すぎる…私立中学の女子校って変わった人多いですよね。自分は基本鬱陶しい奴には適当にあしらっておくと数日位で離れますが…言えない人はそんなことできませんよね…それは性根が優しいからだと思います。中学生活お疲れさまでした(;o;) (2017年12月2日 22時) (携帯から) (レス) id: 6572e8ab81 (このIDを非表示/違反報告)
- 大変ですので。私は、そのような、経験はありませんが、怖かったですよね。私なんかが、いっても意味がないと思いますが、頑張って下さい! (2017年6月4日 21時) (レス) id: 1b51586bd9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりなん | 作成日時:2016年9月25日 0時

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