推しがストーカーでした。［青］

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｢You side｣

｢ほら返信してみなよ｣


親友に促されスマホを持たされる。

まだ私の頭は混乱しているというのに
なんであなたはそんなに冷静なのかな。





『返信って…
よくわかんないんだけど…

えまってこれ本当にころんくんだよね？』









このDM画面がころんくんとのものなのか。
本当に合ってるのかを確かめるために
１回スマホの電源を落として
ころんくんの公式TwitterからDMを押して、
DM画面を凝視した。









…本当だ。

私に返信が来てる。

これは夢じゃない…？


だとすればどうして。


思い当たる節が全くない。
私が初めて会ったのはあの時の握手会。

それだけで認知されている訳でもないし、、








『DMもLINE@みたいになったんじゃないの』





『なってないわ』






『じゃあ今ころんくんがそういうのやってるのかな
抽選でDM返すみたいな』





｢それでもすごくね｣






『…確かに。』









親友は私の目を真っ直ぐに見て
私の肩を掴んで訴える。




｢きいて、これはAにだけ送ってるんだよ。
返信してあげないと可哀想だよ？｣









まだ腑に落ちないというのに
親友はどんどん話を進めていく。


だってそれくらいしか思いつかないよ
私にDMすることなんてある…？









でももし私に本当に向けられたDMなのだとしたら
理由を知りたい。
この文章の意味もイマイチ分からない。


…送ってみるか。








私は深呼吸をして震える手で返事を打った。





A本物…ですか?本物だとしたら…どうして私のDMを…





やっとの事でDMを打つと、
胸の音が耳まで聞こえるほど緊張していることに気づく。


…そりゃあそうなるよね。

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