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"次"には触れずLINEは
ゆっくりとしたペースで履歴が増えていく。
やり取りの内容は本当に他愛もない。
でも、それが楽しかったりする。
大我君と出会って一週間後。
ラウンジの出勤前に麻里亜とカフェへ。
「で、でで!!どんな感じ今!」
『別に特に何もないよ〜?』
「あれから会った?」
『会ってない会ってない(笑)』
「やっぱ忙しいのかジャニーズってー」
『みたいだねーてか、麻里亜はどうなの』
「まず、やってないからね!あの人と(笑)」
『そこからかよ(笑)』
「当たり前じゃん〜♪♪タイプじゃないし」
『ジャニーズ系好きじゃないもんね(笑)』
「私は成田凌がいいの。成田凌以外無理!」
『それずっと言ってる(笑)」
「まあ俳優もジャニーズも遊んでるだろうけど、遊ぶならタイプの人がいいでしょ、やっぱ(笑)」
『麻里亜だから許される発言〜』
「何言ってんの。この間の飲み会みんなA狙いだったよ?(笑)」
『えーマジ?ないないそれはー』
「美人の自覚がない人の方がタチ悪いよね(笑)」
『いや、まあ顔は中の上だとは思ってるけど。じゃないとこの仕事出来てないし』
「中の上って、何言ってんだ(笑)」
『はい?(笑)』
顔は良い・・・方だと思う。
だからこそ、性格がひん曲がったのかな。
これ普通の人に言うとマジで嫌われる発言なんだけど
顔しか見られない。評価されない。のも辛い。
顔が良いから=性格も良いみたいなイメージ本気で迷惑。
勝手に幻滅されてマイナス加算されたり
理不尽な理由で妬まれたり無視されたり
学生時代も社会人になってからも、そんなのばっか。
ラウンジに入ってから顔が強みになる事が分かって
良い思いも沢山してきたけどさ、結局顔なんだ。
それだけしかないのか、私みたいな。
存在価値見失う。たまに。
「まあ進展あったら教えてね♪」
『ないと思う(笑)』
「んなの、分かんないじゃーん」
『ないない。そのうち切られるよ』
繋がれば、いつか切られる。
代わりなんていくらでもいるもん。
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作者名:しぃ | 作成日時:2023年5月11日 17時