良く目が合いますね。【さとみ】 (ページ8)

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（８）ページ8

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『 …… マグロの、』

「それは寿司」

『 …… みかんの白いところ、』

「それはスジ、… はぁ、頭大丈夫か？」

ポンポン、って抱き締められたまま
頭を撫でられて

『わ、私、… ？』

「だからそう言ってんだろ、ずっとアプローチしてんのにお前が気付かねえからもうこう言うしかねぇの、」

『 …… と、りあえず、離して … 』

「いやだ」

お前逃げんじゃん、ってさとみくんが
私の顔を下から覗き込んで

意識してんの？顔真っ赤、
ってケラケラ笑ってて

『 … 私は、さとみくんの事好きだけど、どの好きか、分かんない、し、』

「どの好き、って何」

『その、LIKE と LOVE … ？だからっ、…… 無理っ ……！』

「っは？ちょ、おい …… ！」

待てコラ！！！
なんて後ろから聞こえるけど

もう耐えられなくて、さとみくんの腕の中から逃げ出した

私にはさとみくんの真剣な顔と、
抱き締められた感覚が残ってて

…… 意識、しちゃって、無理、
だって、あんな真剣なさとみくん、見たことない、

帰ってベッドに顔面ダイブしてたら
さとみくんからの大量のLINEが来ていて

結局返事聞いてないんだけど？

おい返信しろ

寝てんの？

おい（人1）！

明日覚えとけよ

さとみくんは、どうして私なんだろう。

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