君の声が聴きたい② (ページ3)

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ボクのものページ3

彼女を迎えに行こうと教室を出る。
すると前から彼女の友人が歩いてきた。

ゆ『お、御堂筋。これからAのとこ行くんか？2人で文化祭回るなんて、絶好のチャンスやないか！ウチらにも感謝してや～』

『なんでキミらに感謝せなあかんの』

さ『回れない時間あるから、御堂筋でも誘えばって提案したんは私らやで。それにしても、A可愛かったなぁ』

み『メイド服姿可愛らしかったですね』

(そうや、今メイド服着とるんやった、急がな)

『そらおおきに』

適当に返事をして、足早に彼女の元へ向かった。

出店している教室の前までつくと、人集りができていた。予想以上に繁盛しているようだ。

ザクどもを押し除け教室に入る。
すると、楽しそうに笑うメイド服の彼女がいた。
頭から爪先まで可愛いが詰まっていた。

『………………………。』

すぐに言葉が出ず固まっている自分の顔を不思議そうに覗いてくる。

急に顔を近づけてくるから思わず、後退りしてしまった。

石『お、御堂筋～』

振り返るとメイド服を着た石垣クンがそこに居た。

『御堂筋クンや。似合わんなぁ、石垣クン。気持ち悪いで。』

石『もう俺は引退した身や。あと似合わんのは俺らがよぉわかってるで。』

そう言って笑っていた。

石『そういや、Aもうシフト終わる時間やろ、上がって文化祭回ってきてええで。』

そう言われた彼女はコクリと頷き、早く行こうと言わんばかりにボクの腕を引っ張った。

『ちょ、待ちや、まさかそのまま行く気か？』

キョトンとした顔でこちらを見つめてくる。

『メイド服着たまま行くんかって聞いとるんやけど？』

石『ええやないか、御堂筋！せっかくの文化祭や、その格好で楽しんでき！』

そう言われると彼女はニコーっと笑ってボクの顔を見る。

『わかった、わかった、ええよ、もうそれで。』

『あの子可愛いね』
『次会ったら声掛けてみようかな』

そんな声がふと耳に入った。

まぁ彼女が可愛いのは、認める。
だが、その辺のザクどもに渡す気などさらさらない。

彼女に早く教室を出るよう催促をした。
声を掛けてみようなどど言ったザクをギロリと睨みつけ自分も教室を出る。

(誰にも渡さん、あの子はボクのものや)

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石『御堂筋もわかりやすいなぁ。』

井『それ、本人の目の前で言ったらダメやで。まぁ、あの御堂筋がって感じはするけどな。』

水『え？なんの話っスか？』

辻『お前は首突っ込まんでええねん。』