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「下品な香水の匂い」
ホテルに着くなり竜胆くんに唇を塞がれた。
「仕方ねぇだろ。クラブで引っ掛けた女だったんだから」
ヤル直前で私からの電話が鳴ったらしい。
「何?A嫉妬してんの?」
「してると思う?」
「人の事呼び出しといて、他の男のホワイトムスクの匂いしてくる女はオマエぐらいだよな」
「ヌいただけだもん」
二人でシャワールームに向かった。
お互いの匂いを落とすように熱めのシャワーを浴びた。
その間も舌を絡めるとシャワーのせいで息が上がる。
二人が満足いくまで荒ぶる欲をぶつけた。
ベッドで寝転がりながら竜胆くんの刺青をなぞって遊んでると竜胆くんの携帯が鳴った。
「はい?あー、マジか、わかったすぐ向かう」
「用事入った?」
「イザナから集合かかった」
「天竺の集まり?」
「そ」
「私も行きたい!」
「は?女が来るとこじゃねぇよ?」
「ダメ?」
頭を掻きながら悩む竜胆くんを上目遣いで後押しした。
「まあ、斑目もいるしいいか」
「帰りは獅音に送らせるから大丈夫!」
ホテルをでて竜胆くんのバイクの後ろに乗せてもらった。
「Aもバイク乗るんだっけ?」
「私免許持ってるし運転してあげようか?」
「二人乗りは免許取ってから1年経ってからだろ?結局違反は違反じゃねぇか」
ほとんど使った形跡のないメットをかぶせられて後ろに跨った。
竜胆くんは不良の割に優しい運転だった。
「あれ?竜胆その子って」
倉庫に着くなり蘭くんが声をかけて来た。
「この間たまたま知り合って」
竜胆くんがしどろもどろになりながら説明した。
「こんにちは。竜胆くんのお友達になったAです」
握手しようと手を差し出すと横からいつもの怒鳴り声が響いた。
「テメェなんでここにいんだよ!」
「獅音には関係ないじゃん」
「ここはオレのチームであってオマエが一番関係ねぇわ!」
「獅音センパイが珍しくまともっすね」
「まぁな!竜胆もこのクソ女に関わると碌な事ねぇぞ!」
竜胆くんの発言は明らかに馬鹿にしてたが相変わらず獅音は気づいていない。
「コイツと幼馴染なんて獅音センパイマジやべー」
「竜胆オレの苦労がわかってくれるか!」
こんなんが幼馴染かと思うとなんだか恥ずかしくなって来た。
「で?Aちゃんはなんで竜胆といたの?」
探るような目で蘭くんに見下ろされた。
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月華(プロフ) - 寧珠*さん» そんな初期から見てくれてたんですね!ありがたいです。こんな過疎地でねじゅちゃんの目に止まるなんて頑張って良かった!笑 (2022年9月30日 23時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 月華さん» 実は最初から読んでて、お気に入り登録も2人目とかだったような…ねじゅが月華さまの作品を読まないわけには参りません…! (2022年9月30日 19時) (レス) id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 寧珠*さん» コメントありがとうございます!!ねじゅちゃんに読まれてたのにはびっくりだけど気に入って貰えたなら良かった〜!続きもノープランだけど頑張ります!! (2022年9月30日 19時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 意味があるのかは不明ですが、読む度に評価いれるくらい好きです♡続きが楽しみだ…! (2022年9月30日 11時) (レス) @page42 id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 咲良さん» わーい!コメントありがとうございます!無理くりイザナと絡めちゃった!ここからヤンデレ始まるか!?全くのノープランです! (2022年9月15日 8時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月華 | 作成日時:2022年8月19日 11時