23歳［１］ ページ10
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仕事をし始めて数年少しずつ自分のやれる事も増えて自分で考えて行動しなきゃいけないことも増えた。
忙しくでも充実してる日々だった。
竜胆くんとの関係は変わらずに予定があった時に会ってヤルだけの関係。
竜胆くんは少し変わった。
仕事を始め、髪の色が紫になり
喉に刺青が増えた。
お兄さんの蘭さんとお揃いで相変わらず仲良いんだねと言うと曖昧な返事をされた。
そして今まで以上に人目を気にしていて、時折竜胆くんから強い香水の香りがする様になった。
「最悪。夜の仕事で女にひっつかれてさ」
なんて言い訳までする。
深く聞かれたくないくせにそんな事言わないでほしい。
「Aは仕事大変？」
「イベント前は寝る時間もままならないかなぁ」
髪を掬いながら近況を聞いてくる。
「最近会う暇ねぇもんな」
竜胆と会った次の日は体がしんどくて次の日仕事なんて出来ないから休みの前しか会わないでいる。
こんな曖昧な関係はそろそろ辞めたほうがいいのだが、かと言って別に恋人を作るほど時間もない。
関係を切るタイミングと理由を失っていた。
「Aもう一回いい？」
上目遣いで聞いてくるからずるい。
「…いいよ」
切れない言い訳を並べた所で結局連絡がくると竜胆くんに会いたくなってしまうんだ。
明け方目を覚まし、喉が渇いたのでキッチンに行き水を貰った。
何年も通ってると流石に慣れて勝手に使わせてもらったりする。
「あれ？Aちゃん来てたんだ」
朝帰りらしい蘭さんが帰ってきた。
「蘭さんお邪魔してます」
「いいよー」
蘭さんは竜胆くんより感情が読めない。
「相変わらず忙しいみたいじゃん」
竜胆くんの家に来るようになって一緒に住む蘭さんともよく話すようになった。
「そうですね。家も帰って寝るぐらいしか使ってないです」
「ここに住んじゃえば良いじゃん」
「いやいや、付き合ってもないのに住まないですよ」
「え？付き合ってねぇの？」
これだけ長く続いてるから勘違いしたのだろうか。
無理矢理笑顔を作って返す事しか出来なかった。
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月華(プロフ) - チヅさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けたなら良かったです！他のお話で気に入って貰えるのがあると良いんですが。 (2022年9月13日 7時) (
レス) @page28 id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
チヅ(プロフ) - メチャメチャ楽しかったな〜(^^)他のお話も読んでみようと思います(^^) (2022年9月13日 1時) (レス) id: eeaef92f1e (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - ふらんそわ。さん» コメントありがとうございます。竜胆は子供と肩車似合いそうだなって勝手に妄想しました😁 (2022年4月4日 8時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - 私も竜胆に肩車してほしーなー…😏 (2022年4月4日 1時) (レス) id: ce685a0196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華 | 作成日時：2022年3月11日 0時
