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18歳[3] ページ3

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「ただいま」



家に帰ると予想通り兄貴がソファーでニヤニヤしていた。



「あれホテル行ったんじゃねぇの?」



「だから付き合ってねぇし、家まで送っただけだから」



「へー。付き合ってもねぇのにわざわざ送るなんてなぁ」



「兄ちゃん頼むから邪魔しないで」



「んー?蘭ちゃん意味わかんない」



絶対揶揄われるからバレたくなかったのに。



「なんで付きあわねぇの?」



「……あいつ彼氏いるし」



「は?別に取っちゃえば良いだけじゃん問題ねぇな」



「兄ちゃんのそう言うとこ嫌い」



埒が開かないとシャワーを浴びに浴室に行った。



さっきまで繋いでた掌を見る。



昂る気持ちにため息を吐いた。



「童貞かよ」



今まで感じたことのない感情。



欲しいと思った。



今までだってちゃんと付き合ってた彼女もいた。



だがその彼女が兄貴と浮気しても「またかよ」と思うだけだった。



彼女だけは、Aだけは渡したくない。



すでに他の奴のものなのにそんな事を思った。







風呂から上がるとメールが来ていた。



慌てて開くとAからで今日のお礼だった。



口角が上がるのがわかる。



さて明日も学校だから早く寝るかと今までの俺らしくない事を思った。






翌日の放課後、文化祭準備で残るがクラスの奴らは殆どいない。



「他の奴らは?」



「高3だからね。みんな塾とかだよ。3年じゃうちのクラスぐらいじゃない?ちゃんと参加するの。他は展示とかだし」



「お前は塾とか行かねぇの?」



「私は専門希望だから大丈夫」



「へー」



じゃあ塾行ってるらしいあの男とは別の進路に進むって事か?



「メイクアップアーティストになりたいんだ」



はにかんで笑うAにやっぱりコイツの事好きだなと再認識させられる。



「ふーん。お前の化粧似合ってるしなれんじゃねぇ?」



「本当?それは嬉しいかも」



鼻歌混じりに看板に絵の具を塗っていく。



「あ、竜胆くんって週末暇?買い出し付き合ってくれない?」



「お、おう!どこへでも付き合ってもやるよ」



付き合うって単語に反応した俺は相当ヤバいと思う。



「じゃあ日曜日六本木の駅に10時とかで平気?」



「りょーかい」



これはデートか?



男と二人で出かけるとかコイツの危機感大丈夫かよ?と少し心配になったがそこは俺が付き合った時に直させようと心に誓った。

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月華(プロフ) - チヅさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けたなら良かったです!他のお話で気に入って貰えるのがあると良いんですが。 (2022年9月13日 7時) (レス) @page28 id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
チヅ(プロフ) - メチャメチャ楽しかったな〜(^^)他のお話も読んでみようと思います(^^) (2022年9月13日 1時) (レス) id: eeaef92f1e (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - ふらんそわ。さん» コメントありがとうございます。竜胆は子供と肩車似合いそうだなって勝手に妄想しました😁 (2022年4月4日 8時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - 私も竜胆に肩車してほしーなー…😏 (2022年4月4日 1時) (レス) id: ce685a0196 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月華 | 作成日時:2022年3月11日 0時

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