27歳[7] ページ24
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「俺はAとの子供が欲しいだけで他の女との子供なんて欲しくねぇよ」
そう伝えるとAは静かに涙を零した。
「それにAとならずっと2人っきりで恋人同士のような関係でいれるのも悪くねぇし」
抱きしめた身体を少し離し、顔を上げさせる。
「お願い。俺にもう一度チャンスを下さい」
Aの瞳が揺れるのがわかった。
「でも、私また竜胆を蔑ろにして仕事にのめり込んじゃうかも…」
「いいよ。好きな事を一生懸命やってるAカッコいいし」
「……竜胆好き」
「っ!!A好き。愛してる」
我慢出来ずその唇を貪った。
「竜胆、一つだけ我儘言っていい?」
「ん?」
「…もう浮気しないでね」
「っ!ごめん。もう絶対しねぇから!!」
何度もキスを落とす。
「なぁ、明日仕事早い?」
「……休み」
「泊まってもいい?」
「…うち何も無いよ」
顔を赤らめて俯くAに抑えが効かない。
「布団だけありゃあいいよ」
「……バカ」
約2年ぶりのAに気持ちが昂った。
「A可愛い。好き」
「竜胆愛して」
「もう離せねぇよ」
固い布団に押し倒した。
その日2年ぶりに熟睡できた。
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「あれ?竜胆不能治ったの?」
Aの前で兄貴が爆弾を落とした。
「兄ちゃん!!」
「え?」
わからないって顔のAに蘭が耳打ちした。
「Aちゃんに振られてからどんな女にも勃たなくなったんだよコイツ」
顔を赤くして俯くA
「兄ちゃんのそう言うとこ本当嫌い」
「治ったなら良かったじゃん!これで女抱きたい放題?」
「A以外いらねぇ」
「ふーん。まあ、おめでと。ごゆっくり〜」
そう言って兄貴は出て行った。
「……さっきの」
「本当。俺はもうA以外には反応しないから」
あの日からAに囚われてる。
「なぁ、一個だけ我儘言っていい?」
「うん」
「一緒に住まねぇ?」
「え?」
「寝室は別でもいい。次の日仕事ある日は無理させない。セキュリティがしっかりしてるとこにして欲しい」
「…私家事とか出来ないよ?」
「兄貴の世話で慣れてるから全然平気。お互いやれる時にやれる事をやろ。外注にしてもいいし」
「竜胆私に甘すぎじゃない?」
「愛してるから」
Aを抱きしめとびっきり甘いキスをした。
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月華(プロフ) - チヅさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けたなら良かったです!他のお話で気に入って貰えるのがあると良いんですが。 (2022年9月13日 7時) (レス) @page28 id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
チヅ(プロフ) - メチャメチャ楽しかったな〜(^^)他のお話も読んでみようと思います(^^) (2022年9月13日 1時) (レス) id: eeaef92f1e (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - ふらんそわ。さん» コメントありがとうございます。竜胆は子供と肩車似合いそうだなって勝手に妄想しました😁 (2022年4月4日 8時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - 私も竜胆に肩車してほしーなー…😏 (2022年4月4日 1時) (レス) id: ce685a0196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月華 | 作成日時:2022年3月11日 0時