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ご丁寧にあいつをやった犯人は自分から名乗り上げてくれた。
「俺はロリコン趣味なんてねーからよ辞めとけって言ったんだけどうちの副総長は気に入ったみてーだぜ?悪かったな初モノ頂いちゃってよ」
対峙する狂極の総長を一瞬でノシた。
そして竜胆が対峙していた副総長の顔面を殴りつけた。
タイマン?知ったことか。
「兄ちゃんもう…」
竜胆の声が脳に届いた。
わかってる。
自分があいつに関わったせいでこんな事になったんだって。
あいつの記憶と共に俺はあいつの前から消えた。
傷害致死
軽く見積もっても3年は出れないだろう。
理由なんてどうでもいい。
これは俺の業だ。
六本木の連中にあいつの周りに近づいた輩は裏で徹底的に潰せとだけ伝えた。
しばらくすればあいつは不良ともなんの関わりもない普通の生活に戻れるだろう。
幸いあの日の記憶はないんだから。
仲間からの連絡で約1年間の記憶が抜けてることが分かった。
俺があいつに出会ったのは1年も満たない。
忘れたい記憶の一つなんだろうな。
思い出は俺が覚えてるからいい。
好きだった気持ちも思い出も全部俺だけがしまっておく。
『蘭ちゃん大好き!!』
もう聞くことはないあの声が頭に残っている。
「くそ!」
今日も浅い眠りを繰り返す。
戻れないあの頃を胸に抱いてまた目を閉じた。
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月華(プロフ) - 霧菜さん» 初コメントありがとうございます。霧菜さんに気に入って貰えたなら良かったです。 (2022年5月2日 18時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
霧菜 - 最後、泣きそうになりました。神作品です。 (2022年5月2日 17時) (レス) @page39 id: fd52a6e4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月華 | 作成日時:2022年2月22日 23時