時が経ち、記憶を失おうとも･･･《３》～新たな光～ (ページ37)

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海を凍りつかせて。ページ37

ヤミ「うぎゃぁぁぁぁ！！！」

ヤミの悲鳴が響き渡る。
急に投げられたのだから当たり前かもしれない。だが、飛行タイプでさっきまで空を飛んでいたのだから意外でもある。

『ベベは何でヤミを投げたの？』

ベベに尋ねてみる。
するとベベは「特に意味はないよー」と何ともまぁヤミに可哀想な回答をした。

ベベ「ん、まぁ？しいて言えばヤミなら何とかしてくれるような気がしたから」

直感。
ベベらしい。だが何度もいうがヤミ、可哀想に。

ピカっち「まぁ、きっと大丈夫…だと思う」

ピカっちがそう言ったのだからきっと大丈夫だろう。
そう信じて、私はヤミの無事を願う。

ヤミ「ったく…！ベベのやつー！！」

そう言いながらもヤミは体制を立て直す。
そして、いつもの飛行体制に。

アキノリ「お前…！」

ヤミ「あ…！後で説明はするから」

そう言ってヤミはこちらのほうを向き、叫んだ。

ヤミ「“こごえるかぜ”！」

“こごえるかぜ”で海を一時的に凍らせる。

ヤミ「こっちだよ！」

アキノリたちは氷の上を歩きこちらまでやってくる。
そんなところに「ミッチージャーンプ！」と何ともまぁ遅い到着だがミッチーがアキノリたちがもといた海に。

ミッチー「なぁぁぁ！？ヌルヌルでぬめぬめしたものが海中に！！」

何か、海の中にいるらしい。
…そんなことはともあれ、「こわかった…」凍りついた海を渡ってアヤメたちが帰ってきた。

ナツメ「大丈夫？アヤメちゃん」

アヤメ「うん…」

とりあえず無事のようで何よりだ。