空とピカチュウ ページ3
『うぅ……』
目を覚ますと
私の視界に入ってきたのは、空と、
「大丈夫か…？」
ピカチュウだった。
ピカチュウ…？自分でいっていて思った。
何故此処にピカチュウがいるのか。
目の前の光景に目を疑うが、紛れも無くピカチュウだ。
『ピカチュウ…ですか？』
私は起き上がりそう尋ねる。尻尾がハートの形になっていたので♀のようだ。
「あぁ、一般的にピカチュウと呼ばれているな。」
彼女はそう答える。
ポケモンって本当にいたらこんなに可愛らしいのか。彼女を見て私はそう思った。
『もしかして、�爛團�っち�瓠帖△任垢�？』
私は彼女に尋ねる。もしかしたら…と思ったからだ。
しかし、
「我は�爛劵�リナ�瓩澄�
彼女はそう答えた。
�爛劵�リナ�瓩�。
凄く良い名前だと思った。だが、やはり�爛團�っち�瓩里曚Δ�心にしっくりくる。
「そなたは？」
私の名前…。正直、わからない。
少し黙りこくった後、私はこう答えた。
『私はAです』
先ほどの白い空間で言われた言葉だ。
それ以外、名前と聞かれて思いつかなかった。
「そうか」
そう彼女は答えると、少し黙り、空を見上げた。
何でだろう。私にはわからない。
しかし、彼女の瞳は何処か見たことがあるような気がした。
『あの、�爛團�っち�瓩辰童討鵑犬秣面椶任垢�？』
思い切ってそう聞いてみた。すると、意外な返事が返ってきた。
「別にいいが」
それが彼女の返事だ。意外だった。
彼女にとっても名前は大切なものの筈。なのに、彼女はいとも簡単に返事をした。
その心が私にはわからない。
『では、ピカっちさん、此処は何処ですか？』
今、私に出来ることはこれしかない。
自分が何者なのか。此処は何処なのか。全てにおいてわからないからだ。
「此処は何処か…」
そう言うと、ピカっちは下を俯いて黙りこくる。
聞いては駄目な質問だったのだろうか。
「此処は、�猴轍�のいる世界�瓩箸任盡世┐个いい里世蹐Δ�」
しばらくの後、ピカっちはそう答えた。
妖怪のいる世界…。どういうことなのだろう。私にはわからない。妖怪なんているわけ無いと思っていたし、今も思っている。
それに目の前にいるのは妖怪では無く、ポケモンだ。全く状況が理解できない。
『ポケモンの世界ではなくですか？』
「あぁ。そうだ。」
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