時が経ち、記憶を失おうとも･･･《３》～新たな光～ (ページ13)

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美少女は優しい。ページ13

「おぉぉ～！！やっぱり実物は凄い！一万年に一人どころか十万年に一人の美少女だ！」

アキノリは大声を上げる。

「アキノリ、落ち着いて」

トウマはアキノリを落ち着かせようと試みるが、アキノリの興奮は収まらない。
そのすぐ後、アヤメが横断歩道を渡ろうとするのを助けるところを見た私たち。

その行動を見たアキノリはアヤメを尾行することを提案。
駄々をこねられ、仕方なく尾行することになってしまった。

尾行していくと、アヤメの心暖まる行動の数々を見ることができた。
…やはり美少女は性格もいいのか。

「かんっぺきすぎる！性格も十万年に一人の美少女だ！！」

公園のベンチに座りながら私たちはそんな会話をする。
どうでもいいが、ピカっちが私の膝の上に座っていて重い。

「どういう計算なの…」

トウマがそう言うと、ピカっちは「見た目＋性格だろうな。多分」と返事をする。

「っと！とにかく！こいつは一大事だぞトウマ！A！」

そう言ったときだ、ピカっちは何か気配を感じたのか急に立ち上がった。
と、思うとピカっちは身に着けていたスカーフについている球体の中に入り込んだ。

そして私の膝に、スカーフが落ちた。