2 ページ38
それから毎日ナツメ先輩に、たくさん教わってできることも増えていった。
ntm「今日で体験は終了。明日から警察として頑張ってね」
体験が終了し、明日から正式に警察雇用してもらえることになった。
ntm「Aは誰よりも真面目だし、努力家だからきっと誰よりも、素晴らしい警官になれるよ」
ナツメ先輩の言葉はどこか他人事で、急に距離を感じた。
『毎日本当にお世話になりました。ナツメ先輩のおかげでここまでこれました。これからもよろしくお願いします。』
頭を深々と下げ、お辞儀をしても彼からの同等の言葉はなく、代わりに頑張れ、と降ってくるだけだった。
違和感を感じたが、プライベートな問題に突っ込める勇気もなく、その日は明日に備えて帰宅して早めに就寝についた。
________
ナツメ先輩とまた頑張れる幸せと、憧れの警察になれた嬉しさでいつもより陽気に出勤をした私。
だが、そんな私の心をズタボロにする報告が待っていたことを私は知らなかった。
『A起きました。今日から正式に警察になりました。出勤します。よろしくお願いいたします』
「おはよ〜〜」「頑張ろう〜〜」などいろいろな声が聞こえる中、ナツメ先輩の声だけは聞こえなかった。
stateを見ても名前はなく、今日はまだ出勤していないのかなと思っていた瞬間
bua【Aも出勤したので、署員全員、署長室まできてくれるか 】
そんな無線が流れる。
言われた通り、署長室で署長のお話を聞く。
≪ハクナツメが汚職行為で懲戒免職になった≫
信じられなかった。嘘だと言ってほしかった。
先日までのどこか苦しそうに見えた表情も、一瞬警察になることを止めたあの日も
全て辻褄が合いすぎていた。
昨日だってそうだ、ナツメ先輩は一言も頑張ろうって、よろしくって言ってくれなかった。
静まり返る署長室。
ナツメ先輩、皆貴方に慕っていたんですね。この光景ですべて分かります。
憧れの先輩が汚職。それだけでもう私の心はズタズタだった。
出会うことがなければ、泣かずにいられたのに。
bua「もしナツメを見かけたら躊躇なく撃っていい。彼は今指名手配犯だ。」
貴方と過ごした時間は誰にも埋められないのに、一歩通行の想いは虚しいですね、先輩。
貴方と出会ったとき、私は貴方を撃つ覚悟はまだできていません。
世界ってこんなにも残酷なんですね、
私のあこがれていた気持ちはどうしたらいいんですか
426人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
217-nina-(プロフ) - ポピーさん» ポピー様、大変長らくお待たせいたしました!続編更新いたしました。 (3月22日 17時) (レス) id: ce3d0b0ff1 (このIDを非表示/違反報告)
217-nina-(プロフ) - mioさん» mio様、大変長らくお待たせいたしました!続編更新いたしました。 (3月21日 18時) (レス) id: df71f3213f (このIDを非表示/違反報告)
璃梨 - 217-nina-さん» ありがとうございます!!!!!!!! (3月20日 17時) (レス) @page36 id: 8c955eb6e7 (このIDを非表示/違反報告)
217-nina-(プロフ) - 璃梨さん» 璃梨様、大変長らくお待たせいたしました!続編更新いたしました。 (3月18日 18時) (レス) id: df71f3213f (このIDを非表示/違反報告)
217-nina-(プロフ) - nikoさん» niko様、コメントありがとうございます。今書いているものが終わり次第、リクエスト分書かせていただきます!お待ちいただけますと幸いです^^ (2月29日 17時) (レス) id: df71f3213f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:217-nina- | 作成日時:2024年2月14日 17時