【wrwrd】あなたへの恩返し【em】 (ページ4)

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3話ページ4

me side

訓練場へ近付くにつれ、聞き慣れた人達の大きな声が聞こえてくる。

「だーーかーーらーー！！！！俺があん時敵の首を切ったんや！！！！」

「いーーやちゃう！！！！俺が敵の頭に銃弾決めたんやって！！！！」

あぁ多分この前の戦争の話かな？シャオロンさんが剣で敵の首を切ったと同時にコネシマさんが頭ぶち抜いたやつ。打ち倒した数競ってたみたいだけどいまだにその話で揉めて決着が着いていない。どっちでもいいよ……

2階の観戦席の物陰にかくれながら様子を伺う。少し顔を出して覗けば、金髪頭に赤と黒のサッカーユニフォームを着た男性ことコネシマさん。向かいには赤ニットに豚のピンをつけたオーバーオールの男性ことシャオロンさん。そしてその背後にスーツ姿をした片目が隠れている男性こと鬱先生。
鬱先生はタバコを吸いながら

ut「まぁまぁ2人とも落ち着きや。そんなことで競っても意味ないで？」

『あれ、鬱先生もいるじゃん。ラッキー』

模擬戦用狙撃銃の中にゴム弾を詰め込んでスコープを覗く。コネシマさんとシャオロンさんの間、そして鬱先生が避けるであろう右の首を狙う。推定距離はざっと1700メートル。……今だ。

パァンっ！！！！！