ブラコン妹×シスコン兄【食戟のソーマ】

第14話【どちらが勝つ？】 ページ15

私は出された料理を食べる。そして審査する



しかし、なぜ一色様は私に審査を頼んだんでしょうか



私の審査は雑だということを知っているのに








伊武崎「審査するんだな」



貴女「あら、起きていたんですの？気付きませんでしたわ」



伊武崎「だろうな。お前はこの勝負、どっちが勝つと思う？俺は一色先輩が勝つと思ってる」









伊武崎様ってこんなにも喋るんだな



あまり会話しない。いや、会話すらしたことがないな



話すとしても挨拶を交わす時だけ



私の中では挨拶は会話の中に含まれない









伊武崎「で、お前はどっちが勝つと思う？」



貴女「どちらも勝ちませんわ」



伊武崎「どういうことだ」



貴女「私が審査するからよ。私の審査は “ 雑 ” ですからね」









そんな会話をしていると、一色様が料理を作り終えた



サワラの山椒焼きピューレ添えを作ったのか









一色「召し上がれ」









一色様は伊武崎様が起きていることに気付いてないのか、２つしか作っていない



伊武崎様、もう少し目立つようにしてみてはどうでしょうか



その前髪を切るなりしてみては………



いえ、それは嫌だな



伊武崎様は前髪があるからこそ伊武崎様だ









一色「どう？Aちゃん」



貴女「不味い。それだけですわ」








一色様は予想通り、と言いたげな顔をしている



それに比べ、伊武崎様と幸平様は何を言ってるんだ、と言いたげな顔をして私を見る

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