好 き が す ぎ る【太宰治】

独占欲 ページ6

.







『……太宰幹部…』


太宰「ねぇA…君は私が好き……？

……私は君が好きすぎて………誰にも…、渡したくない」



ぎゅうううっと抱き締めてくる太宰幹部。

一見、ヤンデレともとれるけれど…



『……好きですよ。不安になりましたか……？』



太宰「……いつでも不安さ。



　名前呼びは後々だとして…
　敬語はなるべく外して。


　何なら幹部命令…でもしようか…？」



幹部命令……！？

否、でも 恥ずかしいだけであり
他に理由もない……ならばここは…！



『か、幹部命令は嫌で……嫌だ…
　でも、勤務中以外…だけだから、ね…？』



……恥ずかしい…
何て言うか…敬語とかって癖になってるんだよね…



太宰「っっ………本当にAは狡いよね…」





抱き締めていた腕に少し力が込められた




『私からしたら太宰さんの方が狡いと……』


幹部命令とか其れこそ狡いでしょう…






太宰「…ふふ、さぁ書類を早く片付けないと…だね」



抱き締めていた腕を離すと太宰幹部は書類に手をかけた。


私も自分に出来る書類を手に取る。




『任務の報告書……ばっかりですね…』


此れじゃ、あんまり手伝えない…





太宰「大丈夫さ！Aは側に居てくれればいいのだよ！」


『…わかり、ました……？』



側に居ればいい…？

んん〜……やっぱり太宰幹部の事はわからない…


………中也に聞けばいいのでは…！？


長期任務迄に少し時間があるし…

何より、長期任務は私と太宰幹部の二人だけの任務なのだ。

太宰幹部を知れる絶好の機会……
先に少しでも知っておくのが一番良い！…と思う…！







『よし！そうしよう！』


太宰「……A…？」


『っあ……否！何でもないです！』


太宰幹部の事が知りたいから
中也に太宰幹部の事を聞くことにした


何て、云ったら 太宰幹部、中也に何するか…
そもそも、本人に 知りたいから何て云えない……！




太宰「………………隠し事はしちゃあいけないよ……？」



『………してません！』


太宰「……してる。そもそも急に『よし！そうしよう！』
　って隣で云われて何も無い訳ないじゃないか




　さあ、A。白状し給えよ」




正論……
ここは、聞く内容を云わずに白状しよう


事実と嘘を混ぜて云うと他人に気付かれにくい。

そう、云っていた。だから…………


『……中也に聞きたい事があるので
　聞くことにしました！其れだけです！！』









.

中也になんか…→←練習と嫉妬、

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す