長期任務前夜 ページ16
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『はぁ〜…』
何かかんだやっていたら
長期任務、前日に……
出来る事は全て済まし…たけど…
段々と記憶が薄れていっている部分があった。
『……でも、記憶を消したとしても…目的の記憶
じゃなきゃ異能を掛けた意味が…な、いんじゃ…』
キリキリと痛みだす頭。
……此れ以上は考えるな、って事か…
太宰「其れ以上考えるのは止め給え……
例え、消えても構わない記憶だとしても
私は厭だよ。……A」
『太宰さん……首領の今回の目的は
私と私の兄の関係をちゃんと絶ち切る事な筈です。
記憶なんて曖昧なモノ、消えてしまえば
きっと元には戻らない。曖昧なモノだからこそ
太宰さんでもどうにも出来ない…。
そう、でしょう……?』
太宰「……何が云いたいの」
痛みは収まる所か増すばかりだ。
『消えなくてはならない記憶なら…
其れが防げない道なら
私は……』
太宰「A、止め給え……!
其れ以上は云ってはいけない…
………わかるだろう…?」
『っ………消えても…____ん、』
言葉を云い終わる前に 太宰さんの唇で塞がれる。
どうして…其処までして云わせてくれないの……?
『太宰さん……
私が嘘をついた事位、分かっているんでしょ…』
太宰「だからこそ、もう云わせない。
首領の目的は合っているよ。
でも、関係を絶ち切って、彼奴が死んだら
君に掛けられた異能はどうなる?
君は私が彼奴に触れる前に
自分で手を下す積もりなのだろう?!
そんなこと、しちゃダメなんだよ。A
そしたら君は…君の記憶は全部、消えてしまうんだよ…?
私が彼奴を殺せばいい。其れで全部丸く収まるんだ。
手を汚すことはもう造作もないのだよ。」
『もう手遅れだよ。……既に消えてる記憶もある。
あの人の異能力は確かに、思考を巡らせる分
記憶を曖昧にする。曖昧、より消すが正しい。
長期任務の場所が船だった理由も
私の異能を発動しやすくするため___』
太宰「其れなら私がAを守るよ。
Aの記憶が消えていくのを代償に
彼奴との関係を絶ち切らせる事が
この任務の目的だろうけど
記憶が消えていくのは辛いだろうから
何らかの形で、船と一緒にAも殺 す。
真の首領の目的は此れだろうね。
でも、其れなら何故私も一緒に任務を遂行させる事にした?」
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青空と雨 - 峯 詩月さん» 来てくれてありがとう(´;ω;`)楽しみとか嬉しすぎる、、 (2019年8月12日 18時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
峯 詩月(プロフ) - 続編おめでとう!すっごく楽しみ(*^^*) (2019年8月11日 17時) (レス) id: 4dd55cf8cc (このIDを非表示/違反報告)
青空と雨 - 桜月さん» ありがとうございます!それは良かったです!はい、これからも頑張ります! (2019年8月9日 19時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
桜月 - 続編おめでとうございます!続編も見れる事、すごーく嬉しいです!これからも頑張ってください!応援してます! (2019年8月9日 15時) (レス) id: 0b13d6cbae (このIDを非表示/違反報告)
青空と雨 - 銀桜さん» 太宰さんイケメンですよね!そのイケメンを出せているようなら良かったです! (2019年8月9日 9時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青空と雨 | 作成日時:2019年8月9日 0時